TOP  INDEX BACK  NEXT

ブリュッセル市内観光その4

2013年12月24日
(オランダ時間)
 前ページには、ブリュッセル中央駅から近い位置にあるヨーロッパ最古のアーケード街ギャルリー・サンチュベールの概要紹介、あるいは目当てだったワッフルを食べたことなどを書きました。

 今回は、そのアーケード街から一旦駅に戻る方向で、モンタニュー通り、マルシェ・オー・エルフ通りと歩いていました。さらに、5分強歩いた後、脇道にそれながらアンファイント・イザベル通り、モン・テ・ザール通りへ進んだようです。そして、私達の進行方向右側(南東側)にモン・テ・ザール庭園(写真4参照) を見ながら坂道を登る感じで歩いて行きました。
(写真1) 楽器博物館(中央の建物)

(写真2) ロワイヤル広場(奥は聖ヤコブ教会)

(写真3) ベルギー王立美術館(北東側の側面)

(写真4) モン・テ・ザール庭園(奥はグラン・プラス方向)
(写真5) からくり時計

楽器博物館
 さらに登ると、グテンベル通りの彎曲な角に、それまでと趣が違った建物が立っていました。ここは、楽器博物館といってアール・ヌーヴォー様式の建物でした。(写真1参照) ここの建物は、最初から楽器博物館ではなく、元は百貨店だったようです。

ベルギー王宮(Palais Royal)
 11時40分過ぎた頃、グテンベル通りを登ると幅広い道路とロワイヤル広場があり、銅像と聖ヤコブ教会が見えました。(写真2参照) この教会の奥側方向に、ベルギー王宮(Palais Royal)があるようでした。私達は、時間の関係から王宮近くに行かず、帰国後、ホームページやユーチューブの動画で建物内外を見ました。

 この王宮は、かつてはブラバン公爵の館があった場所のようです。その後、当然、王宮として大幅に造り直されたのでしょうが、他の建物を圧倒するかのように、この周辺では大きい感じです。夏期の一時期は、王宮内の見学も許可されているようです。

 ユーチューブの動画に写る大きなシャンデリア、壁画、調度品、廊下や壁に至るまで豪華絢爛(ごうかけんらん)そのもののようでした。また、グーグルアースによる航空写真も見ると、庭園も広く、素晴らしい様子が分かりました。

 なお、この王宮は、ずっとベルギー国王がいるのではなく(通常は別のラーケン宮の方である)、王室の公式行事あるいは国の迎賓館の役割があるようです。なお、ご参考までに、国王滞在中は王宮建物中央部に国旗が掲揚されているようなので直ぐ分かるとのことです。

ベルギー王立美術館 (Musees royaux des beaux-arts de Belgique)
  11時50分近くなりロワイヤル広場を左側に見ながら、少しだけ進むと進行方向右側(南西側)の角にベルギー王立美術館がありました。この建物の玄関は、道路に面しているので、どこから撮った方がいいのか分からずに結局、帰る時に北東側面の壁を撮りました。(写真3参照。ただし美術館の北東側面で正面玄関ではない)

 ただし、私は車道を渡り玄関反対側の歩道まで行っていませんが、仮にその位置から玄関方向を撮ったとしても美術館全体は収まりきれない、そのくらい大きい建物ではないかと想像しました。

 そのようなことから玄関全景は見ることなく、階段を登っていきますと、広い回廊がありました。さすが、美術館内部で早速、ここかしこに大きな彫像が置いてあり、壁には絵画も飾ってありました。受付で入館料を払い、コートやカメラなどをロッカーに預け、絵画を見ることにしました。

 この美術館の日本語ガイドブックに「ベルギー王立美術館<ブリュッセル>20の名画」があります。その中にも紹介されていますが、例えば「ベツレヘムの戸籍調査<ビーテル・ブリューゲル(父)>」、「マーラーの死(ジャック・ルイ・ダヴィッド)」などは、絵を知らない私でも学校の教科書で見た覚えがあります。

 特に、「マーラーの死」の方は、美術の本というよりもフランス革命を学んだ歴史の教科書だったろうと記憶しています。他にも当然、ガイドブックに紹介されている絵以外にも多くの絵画がありました。

 話は、この美術館で一番人気みたいな「ベツレヘムの戸籍調査」の絵画についてです。実は、この作者の息子も父の絵画を模写したようで、父の作品と同じ部屋に飾ってありました。

 この絵は、凍てつくような澄んだ雪景色、しかもピンと張りつめた空気さえも感じるような日常風景を描いたもののようでした。私のような絵心がなくても、一見して非常に緻密に描写されていて、例えば木々の枝の一本いっぱんまで、また沢山登場している人物の手前側も奥側(後方側)も、丁寧に描いてありました。

 また、絵の奥左側に地平線すれすれに真っ赤で真ん丸な太陽が描かれていますが、これが本当に小さいながらもワンポイントと言いますか、絵全体を明るくするような印象深いものともなっています。「なるほど、この美術館で人気あるのは分かるなあ」と思いながら、しばし見入っていました。

 帰りに売店に立ち寄り、先ほど紹介しました日本語ガイドブックを購入しました。他の二人が買っている間に、店内を物色したのですが、例えば「「ベツレヘムの戸籍調査」の絵は、ポスターや葉書だけでなく、ショッピングバッグまでありました。12時45分頃になり、そろそろ美術館を出ることにしました。そして、帰り際に北東側の側面や大きな看板などを撮りました。(写真3参照)

モン・テ・ザール庭園(芸術の丘 Mont des Arts)
 美術館を出て、来た道とほぼ同じながらも、眼下に広がるグラン=プラス広場周辺の眺望が良い坂道や階段を歩いて行くことにしました。階段降りた下には、フランス式のモン・テ・ザール庭園が広がっていました。(写真4参照) この時に、どこかアジアの観光客一団がいまして、小雨交じりの中、そこだけが賑やかなため、どんよりとした雨雲の下ながら、なにかしら明るい感じもしました。

 このモン・テ・ザール庭園は、左右対称で、「よくもまあ、手入れされているなあ」と思えるほどの植栽や庭園技術が施されていました。私は、この庭園を見ますと、規模自体は、大きく違いますが、パリ近郊にあるベルサイユ宮殿の中庭を思い出します。

 日本庭園も、けっこう世界的には有名で人気はありますが、スケールだけを比べたら、やはりフランス式庭園が大きいですから、写真撮るのに、どこから撮ったらいいのか迷う時もありました。この庭園の先は、先ほどまで私達もいたグラン=プラス方向ですので、ブリュッセル市庁舎のひときわ高い塔も良く見えていました。

からくり時計
 モン・テ・ザール庭園の北東側のモン・テ・ザール通りを進むと、途中に5階か6階の大きな建物の壁に、からくり時計がありました。全くの目算ですが、縦横とも10数メートルありそうな大きさでした。(写真5参照)

 義兄がビデオを回していましたので、私も数枚の写真を撮りました。時計の針は、12時55分を指していて、その文字盤はローマ数字でした。また、1時〜12時の位置には各々人形があり、当然のことながら例えば12時丁度みたいに動く仕掛けでした。あと5分で13時になるのですが、残念ながら、からくり時計の人形の動きを見ることなく、ブリュッセル中央駅へ進むことにしました。

再び独特な駅舎のリエージュ=ギユマン駅乗り換えで

 ブリュッセル中央駅構内の売店では、電車内で食べる予定のクレープやジュースを買いました。そして、13時05分、オランダ国鉄の都市間特急は出発しました。車内では、先ほど買ったクレープなどを食べながら、今まで歩いてきたブリュッセル市内観光の会話が続きました。そして、出発後45分頃に乗り換えのために再び独特な駅舎のリエージュ=ギユマン駅に到着しました。

 この駅では、20分ほどの待ち時間があったので、来た時よりも様々な駅舎の撮影ができて良かったです。この駅を出て15時40分にマーストリヒト駅到着しました。そして、もう通い慣れた駅のコンビニのTEMAで、ミネラルウォーターなどを購入し16時にアパートに戻りました。

 そして、歩き疲れもあったので夕方は、どこにも出かけずに休むことにしました。19時頃に夕食となり、カブ、野菜サラダ、2種類の生ハム、さらにはカレーライスなど、日本を思い出すような食べものでした。

(掲載日:2014年11月10日)
----------・・・・・・・・・・----------・・・・・・・・・・----------・・・・・・・・・・----------
(旅行メモ)
2013年12月24日(オランダ時間)
  ブリュッセル市内観光その4

11時40分、アーケード街を出て再び市内観光へ、ベルギー王宮近くのロワイヤル広場
         ベルギー王立美術館内の見学= ブリューゲルの絵画「ベツレヘムの戸籍調査」など
12時45分、ベルギー王立美術館を出てブリュッセル中央駅へ向かう、途中モン・テ・ザール庭園、からくり時計など
13時05分、ブリュッセル中央駅の売店で軽食やお土産を購入
13時35分、ブリュッセル中央駅、オランダ国鉄でマーストリヒトに向けて出発
13時35分、列車内で軽食
14時50分、途中リエージュ駅で乗り換え、約20分後に発車
15時45分、マーストリヒト駅に到着、駅校内の売店でミネラルウォーターなどを購入
16時20分、アパートへ戻る
19時00分、夕食
21時00分、就寝

----------・・・・・・・・・・----------・・・・・・・・・・----------・・・・・・・・・・----------


TOP  INDEX BACK  NEXT