近代美術館以外にも、公共情報図書館、現代音楽・音響研究所、企画に応じてのスペースなどが、各階にありました。ガイドブックのいくつかには、「ポンピドゥー文化・芸術センター」と案内している記述もありますが、その通りだなあと思いました。
外に突き出たエスカレーター、むき出しの各種パイプや構造物などの異様な建物外観により、当初は、喧々諤々(けんけんがくがく)の意見が百出したそうです、「まるで石油コンビナートでは」を初め、建築現場のではないかみたいな意見が寄せられたそうです。 確かに、ヨーロッパで良く見る石造りの建物と違って、「このセンターだけはパリの建物ではない」と思うほどでした。(このページ掲載の1、3番目の写真を参照願います。なお、3番目の写真は大村市在住のNさんからの提供です) 日本で事前に調べていたので、建物外観のイメージは覚えていましたが、実際このセンターの前に立ってみて、やはり、「まだ、どこか改築でも建て増したりしているのですか」みたいな話をしていたところ、通訳の方から「これで完成ですよ」との返事を受けました。 次に(1番目の写真の左上)このセンター外壁には高さ10m、幅5mくらいの女性の垂れ幕がありました。大きい文字は「VIENNE」と読めました。 エスカレーターで上の階に登り、その後順次降りてきましたが、外側にエスカレーターやパイプなどの構造物などが外にあるため、その分展示スペースは広く感じました。 あと、建物まわりにある池の中に様々なオブジェがありました。このようなオブジェは私がこれまで見た美術館では全くなくて、異彩を放っているようにも見えて、やはり近代美術館なんだなあと思いました。 美術館内に飾ってある絵画その他は、近代や前衛的な作品が多く、これらが好きな人はたまらないものだと思いましたが、芸術心のない私には馴染めませんでした。有名な画家では、ピカソ、シャガールなどの絵が展示してありました。
いずれにしても、このポンピドー・センター(国立近代美術館)は、ルーブル美術館、オルセー美術館とならんで「パリ3大美術館」と言う呼称にふさわしいものだと思いました。 あと、蛇足ですが、このセンターまわりには大道芸人がいることでも知られています。色々な芸人がおられるようですが、見る側もときおり参加したりして、なんか楽しんでおられる雰囲気もしました。日本の美術館まわりと比べること自体おかしいのかもしれませんが、やはりパリの美術館周辺だなあと実感しました。 |
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(掲載日:2007年2月8日) |
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