私は、見知らぬ土地に対しては、けっこう好奇心が強く、また、歩いてまわるのが好きな方でしたので、今まで行ったことのないような所では、、特に、良くブラリぶらりと出かけていました。東京には、最低でも百回以上行ったと思いますが、（羽田空港中心に会議などあったため）市街地は、山手線の駅界隈を主に歩いていました。錦糸町駅付近には、このケントス店がオープンするまで行きませんでした。

　既に１９９０年その当時全国にあるケントス全店をまわり、私は一応満足していましたが、その後も、続々と各地で店のオープンが続きました。その内の１店が今回紹介します錦糸町ケントス店です。（ただし、この店は首都圏にあるにもかかわらず、閉店も早かったようです。ただし、閉店の時期は、把握していません）

　前置きが長くなりましたが、私は１９９４年５月２３日東京での会議が終わり、その後錦糸町へ行きました。駅から歩くと丸井の百貨店も見え、ウロウロしていると、腹も減ってきましたので、とりあえず、どこか居酒屋はないか、探しました。

　少 しウロウロすると 鮒（ふな）料理専門店の看板が出ていたので、この近くで、この種の専門店は珍しいのではと思い、この店に決めました。ここでもいいなあと思いながら入ると、まあまあの店だったので落ち着 いて、 ビールと魚で腹ごしらえしましました。

　お目当ての錦糸町ケントスへは、８時半頃に入りました。できたての店らしく総てが新しく、ステージ前の踊り場（？）もやや広い感じに見えました。この日は、お客さんの入りも、イマイチで少しガランとした感じでした。

　いつものピザパイや飲み物を頼んだ後、リクエストカードでも書こうかと思い、メモ用紙立てにバンドのスケジュール表がありました。この（５月分の）表を見ると、『ジャストティーンズ、クリス』、『シャイニングス、ノン』、『ゴールドラッシュ、ナンシー』などと書いてありました。

　このようにバンド名と女性ボーカル名が書いてあるのは、首都圏ケントスの特徴かなと思いました。（他店では、普通バンドごと交代されていましたので、バンド名のみの書き方ばかりでした）

　首都圏ケントスの女性ボーカルの方は、私がケントスに通いはじめた８０年代後半でも、メインの店以外にも、日によって六本木、銀座、錦糸町のステージでも歌っておられたようです。この日とここの店のハウスバンドは、、『ジャストティーンズ』でした。

　もう少し遅くなれば、踊りだす人も多くなるのかとも思いながら、今日は聴くだけだろうと思い、いつものコニーフランシスの曲含めて数曲リクエストカードに書きました。その後、２ステージ聴くだけききましたし、首都圏の店なので、また、近いうちに来ることもあるだろうと思い、店を出ました。その後、数年もしないうちに閉店になったようです。

　コニーフランスの曲
昔の話しで申し訳ないですが、私の田舎でも白黒テレビが普及し始めた頃、紅白歌合戦か何かで「ヴァケーション」を弘田三枝子さんが歌っているのを聴きました。

　小さな子供ながら、当時歌謡曲くらいしか聴いたことがなかったものですから、「ブイ、アイ、シー、エー、ティー、ア、オ、ウェン、楽しいなあ・・・」と言うフレーズは、何かしらそれまでと違う感じ、新鮮な印象を持っていました。

　その元歌は、コニーフランシスさんと言うのは、直ぐに分かりましたが、この歌以外にも沢山のヒット曲があることを知ったのは、中学校の頃だったと思います。当時テレビやラジオで聴いた曲が、ライブなのかリバイバルヒットなのか、記憶定かではありませんが、オールディーズナンバー曲の女性ボーカルの中では一番印象深いものです。

　ケントス通いを始めて、一番リクエストが多かったのは、「夢のデート」で、この曲には、私の大阪時代、少しの思い出もあります。また、「ボーイハント」の演奏が始まると、どの店でも、ほぼ１００％チークダンスタイムになり、この曲のかかる前から、私自身もフロア―に良く出ていました。早い話し、”下心”込めてリクエストしていたのです。（笑い）

　さらに、オープン間もない店に行った時、必ずと言っていいほど若い女性ボーカルが歌っておられるのは、「ヴァケーション」や「ロリポップリップス」などで、歌いやすいのかなとも思いました。古今東西、大ヒットした曲は、誰でも親しみやすく、歌いやすいのが条件みたいなものですから、そのこともうなずけます。 （記：２００１年１２月２２日）

錦糸町ケントスのデータ（閉店のため、１９９４年５月当時のもの）
バンド名	ジャストティーンズ
所在地	錦糸町
電話番号	（省略）
錦糸町ケントスへのリンク	なし
特記事項、その他	オープンは、年。　閉店は、年。