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チャイニーズシアター、ハリウッド&ハイランド  (観光地や映画ロケ地紹介の第6回目)

 2008年11月、カリフォルニやグランド・キャニオンなどの旅行で行った観光地や映画のロケ地紹介の第6回目は、チャイニーズシアター、ハリウッド&ハイランド(Chinese Theater、Hollywood & Highland )です。チャイニーズ・シアターは通称で、正式にはグローマンズ・チャイニーズ・シアター(Grauman's Chinese Theater)です。
グローマンズ・チャイニーズ・シアター

アーノルド・シュワルツェネッガーの 手形と足形

ハリウッド&ハイランドの中央広場
バビロン・コート
(中央:バビロンの門、右側:象)
コダック・シアター

 この付近は、ロサンゼルス、ハリウッド観光で一番の人気スポットです。また、そのような観光地ですから、どなたでも近くに行かれたら全部の施設ではなくても一部分でも見学される所なので、改めて紹介するほどでもないのかもしれませんが、映画との関係で書いてみようと思いました。このチャイニーズシアター、ハリウッド&ハイランド周辺は、多くの映画でも登場しています。何の映画を挙げたらいいのか迷うほどだと思われます。

 今回は、映画『スピード』(Speed)を例にします。主役は、主演のキアヌ・リーブス(SWATのジャック・トラヴェン役)、サンドラ・ブロック(アニー・ポーター役)などで、1994年公開でした。 この映画は、テレビにも何回かとなく放送されているようなので、皆様良くご存知の内容と思います。

 爆弾犯人からの警告で「時速50マイル(80km)以下だったらバスごと爆発するぞ」という内容で、とにかく映画の題名通り、ずっとスピードシーンの連続でした。そして、犯人との知恵比べやアクションの繰り返しが続き、それにプラスして飽きさせないようなアイデアや特撮も取り入れていました。

 また、ロケ地もロサンゼルス内外も含めて様々な所でおこなわれています。私が、印象に残るシーンとして、まだ工事中の高速道路を主役達が乗ったバスが疾走し、高架の途切れている部分をバスごとジャンプする場面もありました。また、貨物ジェット機へ爆弾の仕掛けられた無人のバスがぶつかり爆発炎上するシーンは、周辺が砂漠ばかりのモハベ空港で撮影されたようです。

 最後半で、爆走する地下鉄車両内で手錠につながれているサンドラ・ブロックを助けるためキアヌ・リーブスが、わざと列車を転覆させ回避行動に出る場面があります。その列車は地下鉄工事中に、列車がハリウッド通りの地上へ飛び出してきますが、その場面は今回紹介していますチャイニーズシアター、ハリウッド&ハイラン周辺でした。

 わずか数秒間ですが、その列車の背景には、はっきりと独特の形をしたチャイニーズシアターやハリウッド通りなどが、写っていました。この場面の後、主人公同士の話しに移り、そのまま映画は字幕で終ります。そのため、余計にその前の列車が地上へ飛び出すシーンは、なんか今までの映画になかった発想だったので、頭に残っています。

 ロサンゼルスの地下鉄について、私は調べていないので正確ではないかもしれませんが、たぶん、この映画が撮られた時期この路線は工事中で、その後ハリウッド&ハイランド駅含めて完成したのではないでしょうか。この映画は、スピード場面ばかりではなく、アメリカ映画らしくド派手なシーンも多いですが、個人的には、奇抜な発想含めて、なかなか見応えのある内容だったなあと思っています。

グローマンズ・チャイニーズ・シアター(Grauman's Chinese Theater)
 一瞬ながら、映画『スピード』にも登場するチャイニーズ・シアターは、映画館です。英語版サイトを見ますと「劇場は、1927年5月19日に市民に一般公開された 」ように書いてあります。2010年現在で83年間ですから、けっこう長い歴史のある映画館ということが分かります。

 私は、この映画館の中に入っていないので、内部の紹介はできないのですが、現在でも新作映画のワールドプレミアされているので、映画ファンにはたまらない所だと思います。

 また、正面には、ハリウッド案内のガイドブックやホームページ写真に多用されている中国風をイメージした尖った屋根の形をした建物(右側の1番目写真)が、なんといっても目立つ建物です。

 その映画館前広場にはスターの手形、足形があることで、ここはさらに有名な所です。このページ右側上から2番目写真にあるアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Alois Schwarzenegger)、ドナルド・ダックやハリー・ポッター含めて短時間では数え切れない位ありました。

 「ああ、有名スターのサイン、手形、足形だけかあ」と思えばそれまでです。でも、自分でも知っている俳優の手形、足形と比べてみて「大きい、小さい」など言いながらやっていますと、親近感みたいものも湧いてきて、そんな効果もあるのかなあと実感しました。

 英語版サイトには、この手形・足形のあるセメントブロック数は、210個位あるようでした。(グローマンズ・チャイニーズ・シアター(Grauman's Chinese Theaterの英語版サイトは、ここからご覧下さい)

ハリウッド&ハイランド(Chinese Theater、Hollywood & Highland )
 この施設は、どこからどこまでを言うのか、やや分かりずらいものです。極簡単な表現に直せば”複合施設”というのでしょうか。ハリウッド&ハイランドとは、アカデミー賞受賞会場でおなじみのコダック・シアターを中心に周辺にある中庭、ホテル、各国のレストランや専門店街などを指しているようです。

 この複合施設は、そんなに古いものではなく2001年にオープンしたようです。そう言えば、私達が行った時にも、どことなく周辺にある建物、備品や器具類含めて、やや新しいものだったかなあとの印象があります。(英語版のHollywood & Highland Centerは、ここからご覧下さい)コダック・シアターは超有名ですから、ここでの紹介は省きます。

 ハリウッド通りから上がって行くと中庭みたいな広場があります。順序後先になりましたが最初に、ここに来た時には、あまり大きな施設には感じなかったのですが、段々と「この施設は、けっこうあるなあ」と分かってきました。それは、複合施設の入り口がくびれたみたいになっているため(決して入口も狭くはないのですが)、中庭へと進んで広くなって行く造りの感覚から来るものかなあとも思いました。

 この広場周辺には、椰子の木、花、ワゴン販売、レストランや売店などがありました。広場の中心みたいな所には、(右側上から4番目写真の)大きな門や象の彫像がありました。これはバビロン・コートと呼ばれ映画イントレランスに出てくるバビロン宮殿を再現していると言うことでした。このバビロンの門や象は、ここのシンボル的存在でした。
私の関係ホームページ
 カリフォルニア旅行記』(目次ページ)
 フランスあれこれ』(目次ページ)

 さらに上の階に進みますと、建物同士の渡り廊下みたいな所があり、ここから山の斜面に絵葉書写真にもなるくらい有名な”HOLLYWOOD”のハリウッド・サインも見えます。(残念ながら私達が行った日は、曇りで見えませんでした)

 オープン前、一時寂れていた、この周辺に2001年ハリウッド&ハイランドが完成したことにより、現在のような隆盛を迎えたとの説明を聞いたのですが、それはそうかもしれないなあと思わせる複合施設でした。

(掲載日:2010年6月11日)

    
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