<撮影メモ> まず、上部左側写真は、たまたま蝶が止まっていましたので、慌てて撮った写真です。この芙蓉の花の大きさはCDサイズくらいあり、花の中ではまあまあ大きい方でしょうか。その分、車で走行中でも秋になると「あー、あそこの家に例年通り、もう咲いているなあ」と分かるくらいです。
芙蓉は、国語辞典の大辞林で次の<>内の通り書いてあります。< アオイ科の落葉低木。暖地の海岸近くに自生。葉は手のひら状に裂けていて、先がとがる。夏から秋、葉の付け根に淡紅色の大きな5弁花を開き、1日でしぼむ。園芸品種には白・紅などの花色や八重のものもある。きはちす。《季 秋》 >
俳句では内藤鳴雪の< 月の出を芙蓉の花に知る夜かな >が有名な句のようです。この句でも分かるとおり、やはり秋とか月とかに馴染み深い花のようです。
あと、この花と関係ある名称で芙蓉峰と言えば、あの日本一の山=富士山の異称と呼ばれています。また、芙蓉の貌(かお)と言えば美人のことを指しています。私は不勉強で由来の正確なことは知らないのですが、富士山も美人も、どちらとも芙蓉の花のように美しいことからきているのでしょうか。
あと今回のページでは白い花を中心に掲載していますが、薄いピンク色の花も咲いていました。また。私は確認していないのですが、酔芙蓉(スイフヨウ)と言う種類もあるようで、朝白く咲いた花が段々と午後になるとピンク色に染まり、夕方頃からさらに赤味が濃くなるそうです。
そのように、まるで人が酒を飲んで酔って顔の色が変わっていくことと同じようなことから酔芙蓉と名付けられたようです。この話を私が通称「花博士」と呼んでいる方から聞いた時、「それ、本当の話ですか? でも、面白いです。まるで酔っ払いみたいな花ですね」と大笑いしたのを覚えています。
私はバラなどに比べたら色自体はそんなに派手とは思わないのですが
、秋の花ではこのような話題や大きさとともに目立つ花だなあと、思っています。 |