<撮影メモ> まずは、しでこぶし(四手辛夷)を国語辞典の大辞泉で調べてみますと、次の<>内のことが書いてありました。 < しでこぶし(四手辛夷)=モクレン科の落葉高木。中部地方の山地に自生し、また庭木として栽植。早春、葉に先だち花被片十数個から成る微紅色を帯びた白色で芳香のある花を開く。ヒメコブシ。>
この花と同じような品種のこぶし(辛夷)について、私のような年代にとっては、やはり歌手の千昌夫さんが、1977年に歌って大ヒットさせた「北国の春」の一節を思い出します。 「・・・ こぶし咲くあの丘 北国のああ北国の春・・・」(作詞:いではく、作曲:遠藤実)
歌詞の一番では北国から就職して都会で暮らす息子が、こぶしの咲く頃(春)に実家のお袋さんから小包が届き故郷を思い出し、「帰りたいなあ」との郷愁があふれる内容だったと思います。
あと、私が思うに「待ち遠しい春」という感じは、長くて厳しい冬を耐え忍んでおられる北国の方だからこそ、より一層つのるものと想像しています。私の住んでいる長崎県では、「春を心から待ちわびる」と言うような感慨は、北国ほどではないかなあと思えます。
あと、私は、両親が健在な頃(1990年5月上旬)、北海道旅行を一緒にしました。空港に降り立ち、そして千歳市在住の親戚の車に同乗して走っていた時に、「あそこに、こぶし(辛夷)の花がある」と教えてもらいました。見ると川沿いに白い花が群落しているように咲いていました。
父母とも「始めて見た。この花は千昌夫さんの歌に出てくる花かねえ」などと話していたことを今も鮮明に覚えています。この北海道で見たこぶし(辛夷)と、上記写真の通り東大村で咲いていた品種は違うのですが、それでも、今回のしでこぶし(四手辛夷)の花を撮影しながら、本当に久しぶりに北海道のことを思い出しました。
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