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23)工具その2  スウェーデン、バーコ

切れるカッティング

 爪切りでも普通のはさみでも、切れにくい物で切る時の歯がゆさは1回経験すればもういいと思います。。はさみでも調理器具でも、その器具の本来の機能を発揮してこそ、真のツールだと言えます。
bahco01.jpg (14236 バイト)
 別項にも書いていますが、私が最初に会社から貸与品で支給された工具類の中で、日本製カッティング(ペンチ)を所有していました。最初の内は、軽い力でもステンレスのワイヤーがパチンと切れるのです。使い込んでいくと、段々と相当の力を入れないと切りにくくなっていきました。

 何かいいカッティングはないかと思っていたところ、スウェーデン鋼でできた工具を目にしました。それには「バーコ」「スウェーデン」「「ピアノワイヤー」と英語で書かれた物でした。

 さっそく使用してみると、1ミリ弱の固いステンレスワイヤーを刃先の先端部に当てても、スパッと切れました。長年使用しても、この切れ味は、そう変わるものではありませんでした。もちろん、今でも電気製品の修理などに、使用しています。

 私は、高校生の頃から、ラジオやステレオアンプなどを作っていた関係上、ラジオペンチやカッティングなど使っていました。これまでのカッティングには不満がありましたが、このバーコ社製のカッティングを手にして、初めて切れるカッティングとは、こういうものなのかと実感しました。

 スウェーデンは、学生時代にも習いましたが、世界有数の鉄の産地です。しかも、その鉄は、純度の高い、品質のいい物です。それで、包丁、アイススケート靴(ブレード)など、鋭利な物に良く使用されています。カッティングで、固いピアノ線が良く切れる訳です。

 あと、このカッティングを製造しているバーコ社について、今回調べて分ったことがありました。このバーコ社は、モンキーレンチ(アジャスタブルレンチ)を最初に作ったメーカーで、「バーコと言えばモンキーレンチ」と言われるくらいだそうです。

 私は、残念ながらこのバーコ社のモンキーレンチは、所有していませんが、いずれにしても高純度の鉄でできた極めて品質の高い工具だろうと想像しています。目にする機会があれば、1本くらいは持っておきたいと考えています。(記:2001年6月29日)

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