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チェック・ポイント1、家作りは勉強しないと後悔する
「家を建てるならお客さんも勉強して欲しい。そうでないと後悔しますよ」と、佐世保市にあるモデルハウス(普通住宅)のセールスマンが言っていました。間取りと対面式キッチンの参考にはならないかと思い、97年春に佐世保・住宅展示場へ行ってきました。ここで面白いセールスマンがいました。約1時間近く話しをした後、私に安心したのか、概要次のようなことを言いました。
「家を建てるなら、お客さんも勉強して欲しい。メーカーにお任せしますと言うやり方が一番良くない。こんな人に限って後でトラブル」「住宅展示場はあくまでもモデルだから、見せるために建てている」「ここの部屋にあるシャンデリアはいいとお客さんは言いますが、長年住めば掃除はしにくいものです。普通、掃除することまでお客さんは考えていないでしょうね」「家は外よりも、中の見えない柱、壁、板など構造部分を見るべき」「自分の家が建っているのを見るより、その前に施工して いる家を見て、構造部分を特に見る必要がある」「一人なら家全体見れないから、夫婦なら、役割分担して決めて見たらいいと思う」などです。およそ「買え、買え」「売る、売る」タイプのセールスマンとは違っていすが、なるほどな〜と思いました。
民間の家を建てる時、施工業者としては(悪い表現ながら)素人のお客さんならいくらでも、ゴマカシはききます。私もまだまだ不勉強ですが、専門書を40冊以上、全国のログハウス展示場や民家を70数箇所見てまわり、お金も暇もかけました。それでも、まだ分からないことだらけです。
ただし、旅行前に色々と準備したり、計画したりと同じで、この期間は一番楽しい時期だと思います。勉強代や時間がかかるかもしれませんが、この楽しい時間を全て「メーカーさんにお任せ」と言うなら、逆に何ともったいないと思います。また、本当に家のことを深く勉強することなく、高い新築の家を持つことになると思います。
また、一つの例として、私は当初窓ガラスをシングルにするのかペアグラスなのか、勉強していなかったので、結論は持っていませんでした。色々な方にお聞ききすると、「それはもう断熱サッシです」と当然のごとく教えて頂きました。
断熱サッシは確かにアルミサッシのシングルガラスに比較すれば高価です。しかし、断熱効果や結露の問題では比べ物になりません。断熱効果は直接、冷暖房費用に結びつきます。(この断熱効果については、後の項で詳述します)予算上のことは当然無視できません。
しかし、「あの時にもう数10万上乗せしてでも、アルミ製でもいいから、ペアグラスにすれば良かった」とか、「あの時、予算外だったけれど、○○○しておけばなあ・・」とかの回数を少なくするのは何か。それは、事前の研究・勉強の何ものでもないと思います。 また、この時期、家作りの先輩の方々から、色々と「自分は○○したよ」みたいなアドバイスをされます。たまに少々、苦言に近い意見もありますが、「反対意見にも真理あり」で聞くだけ聞いて、後は、自分なりに消化するのもいい勉強になったと私は思いました。
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