最後はレンズ勝負ですよ
この言葉、あるカメラ店の女性店員さんから聞きました。私は、下手の横好きでカメラは高校時代から、けっこう使ってきました。<注:掲載写真は文章と関係ありません>
6×7(ロクナナ)の中型カメラを始め、35ミリのカメラ3台、デジタルカメラ2台と合計6台持っています。当然、中には箱に入れっ放しもあれば、毎週のように使っているのもあります。
そんな中、今やはり気になるのはデジタルカメラの動向です。デジタルカメラと言えば、最初(1997年頃)に私が購入したのは、35万画素クラスでした。これで撮った画像はサイズも画質とも、フィルムからプリントした物に比べ劣っていました。
まあ、これでも切手から名刺サイズ位までならなんとか見れましたし、ホームページにもその位のサイズで掲載していました。(私のホームページの初期の写真作品は、その頃の物も多いです)
その後もデジタルカメラは、新機種が次からつぎへ発売され、画素数などの性能、使いやすさ、あるいは値段、さらに頭を悩ましたのがタイプ別でした。(正確な区分けは知らないのですが)女性のハンドバッグにも簡単に入るハンディータイプ、広角から200ミリくらいの望遠まで使えるタイプ、完全一眼レフタイプなど多種多様で、思案に明け暮れるくらいでした。
私の本音は本格一眼レフデジタルカメラが欲しかったのですが、それは当時「プロ用機種」と宣伝チラシなどには書かれていました。値段も30万、40万円はざらで、中には50万円を軽く越す製品も少なくありませんでした。これじゃ、とても私のような貧乏サラリーマンには手が出ないなあと諦めていました。このことは昔のことでなく、つい何年か前(2000年前後頃)話しです。
仕事上でもさらに、デジタルカメラは必要性を増してきましたので、本格一眼レフデジタルカメラは諦めて、急ぎ広角から200ミリ望遠まで使えるタイプを2002年9月に購入しました。これは、現在の主力カメラでいつも使っています。その後、でも本格一眼レフデジタルカメラはどこか気になりますので、ずっと今もカメラ店に行った時には見ております。
店員さんにも、新製品などが出た場合など色々と聞いていますが、その中の一つが今回ご紹介しました「一眼レフデジタルカメラは、最後はレンズ勝負ですよ」と言うことでした。デジタルカメラはと言えば、CCDのサイズ、画素数、再生用液晶、記録メディア(さらにメディアからパソコンへ再保存してからの加工まで)など、まるで電子装備のかたまりみたいと思われがちです。
しかし、この店員さんいわく「画素数などは、もうどこのカメラも性能上は、ほぼ同じようになってきました。あとは被写体を写し込む最初のレンズの良し悪しが、やはり大きいでしょうね」と。私は、この言葉を聞いて奈良市在住の(経済学の)先生の言葉を思い出します。
この方は、趣味でカメラをしておられるのですが私に対し、「カメラ店の店員が、先生、この写真はアンジェニーのレンズ,、これはミノルタのロッコールレンズ、あれはツィアイスのレンズで撮った物だと言うのだ。プリントした写真を見ただけで、カメラのレンズまでいい当てる者がいるんだよ」と。
その時、写真を見せてもらいましたが、なるほど、並べて良く見ると同じ写真館でプリントされたものでも、少し違うのです。素人ながら、レンズの差で写真の違いも出るのだなあと思いました。まあ、それは私のように1台のカメラで撮り続けていたら気付く機会もないし、写真を比べること自体思いつかないので止むを得ないことではありました。
そのようなこともあり、電子装備のかたまりみたいなデジタルカメラでも、結局、最初から最後まで最も大事な装置はアナログのレンズなんだと分り、なんか逆にこの「最後はレンズ勝負ですよ」との言葉は、新鮮に聞こえました。あと、個人的にはマニュアルを何回も読まないと操作できない機種よりも、できれば数回で分り使いやすいカメラがいいなあと思っています。
(記:2004年11月26日)