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聞いた言葉、はじめに

はじめに

 「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」という言葉があります。この言葉の意味は、馬には乗ってみて、人とは親しく交際してみないと、良いか悪いかの価値判断はできないと言うことであり、いわんや人の心や善し悪しは、外見やちょっとした付き合いだけでは、なかなか分からないという意味です。

 私にも当然のごとく、学生や若い時に、せっかく多くの諸先輩方から、いい導きの言葉を聞いたり、各種の書物で見ても、その当時、経験不足や受け入れる器がともなわなかったりして、全く身に付かないことが、多くありました。(今もそうです)かなりの年月たってから始めて、「あの時、あの人が言った意味は、こうだったのか」とか、「あの本に書いてあったのは、こんなことを表現したかったのか」などと思うことも、多々あります。

 今回、この「聞いた言葉」シリーズは、私自身が若い時、聞いたり、見たりしたことばで、当時は分からなかったのに、今なお引っかかる言葉を集め、今風に、しかも自分なりの解釈をして、まとめてみました。あと、それらにプラスする形で現在進行形みたいな言葉も順次追加したいと思っています。

 「人は、十人十色」のたとえの通り、同じ言葉や表現でも、人によって受け取り方が違います。私がまとめたこの言葉で、当然の解釈の違う意味もあると思います。その多くが、「イヤー、これは違うぞ」と言うことばかりかもしれませんが、中には、「マアマア、当たっているかも」という言葉もあるかもしれません。このことを前提に、ご覧頂ければ嬉しいかぎりです。

(初回掲載:2001年9月7日、追加分掲載:2008年6月20日)

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