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大阪まで買いに行った照明器具
照明器具は本来電気屋さんが電線工事と一緒にしてもらうのが普通です。しかし、今回私は次の理由で大阪まで買いに出かけました。それは一つに長崎では実物が少なくパンフレットで見て取り寄せるしかなかったのです。私は大阪時代、日本橋(電気専門店街で東京の秋葉原みたいな所)毎月数回行きパソコンで使用する品物を買っていました。性格上も実物を見ないと気が済まない者ですから、このパンフレット注文方式は何か違和感がありました。
二つ目にログハウスに似合う照明は白熱灯(電球)ですが、これがパンフレットにも極少数でした。一軒の広さもあるような照明器具専門店も日本橋にあり、「白熱灯もあったはず」と思っていました。
三つ目の理由はパンフレットを見て、価格が長崎は大変高いと思ったからです。航空運賃払っても行った方がいいと思うようになりました。社交的で人柄のいい木村電気さんには悪いなあと思いながら、ログハウス内は私が直接購入し、水まわりの照明は依頼することにしました。入院中の機長のお見舞もしたかったし、大阪行きのついでに冷蔵庫、パソコン用品、調理器具などの購入計画も立てました。11月25日から3泊4日の行程で大阪に行きました。空港で顔見知りの元同僚を見ると「頑張っているな」と思いつつ、モノレールに乗るともう「どんなのにしようか」と考えていました。
しかし、この期間はこの時季珍しく雨続きで、お見舞を先にして次の日から池田市や日本橋での電器屋さん巡りがはじまりました。照明器具の私の選び方はただ一つ『掃除しやすい物に限る』でした。中には、チューリップなど花形で四方に突きでた奇麗な物もあり、少し心が動きました。それらはイタリアかドイツ製で、値段も一つで軽く10万円近くか越すものもあり、直ぐあきらめました。
結局は雨傘か三角形タイプの照明を選びました。また、和室には和紙を張ったように見える楕円形タイプにしました。何回も考えたのは有田焼の鏡の上の照明とダイニングのシャンデリアタイプの物でした。鏡には金メッキ製の物も合うのではと思い一応メモしたのですが、もっと単純なデザインで、斜め模様したすりガラスを選びました。ダイニング用は四方に木製アームが出て、その上に人の頭位のボールが乗った照明にしました。これだったら、ログにも合うし、メンテナンスしやすいからです。
正電社2番店で店員さんに計算してもらうと合計約31万円、プラス加工費(天井が高いため、コードとチェーンを伸ばす必要があった)は後日知らせるとのことと、輸送費は会社負担で、契約が成立しました。田舎に帰り、約2万円加工費も含め「照明器具は総額で約33万円です」と言うと完成祝いの時、木村電気さんから「これだったら、長崎で購入するなら50万円近くする物だ」と教えてもらいました。
購入もしていないのに、申し分けないと思いつつも、ログ内の照明器具の取り付けを電気屋さんに頼み、最終的には12月16日工事終了しました。水まわりの電気で風呂場の天井が斜めのため、これに合う変形の三角形の照明器具は結局、東京から取り寄せたと木村さんからお聞きしました。(記:1998年3月)
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