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東洋のサンモリッツ

 右手にスキー場や大きなホテルを見ながらバスはまわり、今度は下ることとなった。3日間お世話になる青屋根のロッジ『銀嶺荘』が見えてきた。「ここで降ろしてくれたらいいのにな〜」との声も出た。さらに200メートル程下ったお土産店の「ベルグプラザ」の前でやっと止った。

 運転手さんに「ありがとう」と言いながら、皆で手荷物を出し合い、今度は登りだした。最初は足早だったが着く手前が急で互いにザックを持ったり、手を引いたりで『銀嶺荘』に入った。手早く着替える者、今日は諦めて滑らない者と玄関先はにぎやかだ。

 フロントの前にはチラシがあり、「ニセコ国際ひらふスキー場は東洋のサンモリッツ、1309mのニセコアンヌプリ山頂から羊蹄山を見ながら滑り降りる雄大な24コースのスキー場、世界最大級のナイター設備、羽毛のようなアスピリン、パウダー・スノー、スイスのサンモリッツと倶知安町は姉妹都市、スキーヤー総て憧れのニセコスキー場・・・」と書いてあった。はたして、この通りだろうか。

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