ニセコワイン
着替えたり、スキーやザックの整理をしていたら少し早目の昼食時間になった。大食堂で赤のニセコワインを頼んだ。これはご当地オリジナルでボトルにたわわに実った葡萄の大きい図柄が特徴だった。 写真を撮りながら「フルーティーな味ですね」「のど越しがスッキリしてますよ」「この絵がなかなかいいですね」「カレーライスにも合いますよ」と会話が弾んだ。
北海道のワインと言えば池田町で作られている『十勝ワイン』は安いことも手伝って良く飲んでいた。私は最初からワインを飲んでいた訳ではなく、友人の結婚式の時、グラスワインを飲む位であった。ところがフランス、イタリアに行ったとき現地の方から昼食時に接待を受け、ワインを飲んでから、癖になってきた。
今は純米酒など酒本来の醸造方法で作らた『本物の酒』がかなりある。しかし、10数年程前までは大手酒造メーカーによる「三倍醸造」「アルコール添加酒」などの日本酒、大手酒造メーカーの偽物ウィスキー等が全盛時代であった。当然ワインも葡萄本来から作る方法でなく無茶苦茶な製造法であった。だから、私たちが口にできるワインは最初からひどかったと思う。「大手酒造メーカー、総てダメ論」とまでは言わないが、実体験からして「地方の名もない酒(日本酒もワインも焼酎も)」が本物でいいのが多いと思った。
十勝ワイン、岩の原ワイン(新潟県)、丹波ワインは安くてまあまあと思っていた。この中にニセコワインが入るかどうか1回位では分からない。(ワインや日本酒のことを書きはじめると止まらなくなるのでこの位にして、次に進み、いずれ酒特集をまとめたい)