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二重扉のエアポート列車

 バスは15時40分頃に千歳空港へ到着した。日本エアシステム便で帰る人がほとんどだったが、2名は全日空便、私は札幌でもう一泊の予定を立てていた。大阪での再会を言い合って、三々五々それぞれのチェックインカウンターを目指していた。私はスキーとザックを手荷物預かり所に持って行った。名実ともに肩の荷が降りて、広いターミナルビルをウロウロしたくなった。

 2階を半分往復し、吹き抜けの広場からエスカレーターで3階にも行った。ここのエスカレーターで写真を撮っているグループもいたが、下からカメラをのぞくと映画か何かのシーンに出てきそうな構図だった。3階部分はレストラン、居酒屋、寿司屋などあるようだったので明日の参考のためぐるりとまわった。

 16時32分発の電車まで残りわずかになったので降りていると土産物屋さんで物色している大阪組がいた。でも、先程別れの挨拶もしたことだし、そのまま黙って地下の方へ行った。ここの改札口は今までの国鉄やJRのイメージを一新するような曲線を良く使った作りだった。ソファーも大阪駅にあるようなかたい物でなく、ゆったりしていた。

 主に札幌−千歳空港間を走っているエアーポート列車はこれで数回乗ったことになるが以前はスピードが早く、車内の色が明るいなあと言う印象は持っていた。今回良く見るといくつか特徴点にも気ずいた。寒さへの配慮からか外から入ったスペースが広く、さらに車内に扉があった。また、その扉の近くは一人掛けで、私のような一人旅にはもってこいだった。

 時間帯の暇な時なのか車内には数名以前の空港駅は今は南千歳駅と言うようだが、名前変更前の賑わいが嘘のように寒々としていた。この空港−札幌間の途中には「北広島駅」と言う興味引く名前の駅があった。なぜ、北海道で「広島」だろうか?広島出身の方がここを開拓され、発展させられたのだろうか。疑問が解けないまましばらく、うとうとしていると17時過ぎに札幌駅に着いた。

 「わあ〜、久しぶりの札幌だ。う〜ん」と思わず背伸びした。北の冬は日没が早いと思い、直ぐに地下鉄に向かった。この地下鉄の車輌はゴムのタイヤで出発時は別としても音が静かだった。札幌駅からすすき野駅までわずかだったが、かなり薄暗くなりかけていた。

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