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薄野の“一心太助”

 数回地図で確かめて探すがさすがにすすき野は繁華街で目指すグリーンホテルが分からず行ったり来たりであった。以前数回歩きまわったが全く記憶が当てにならずかえってこんな時は地図を正直に見た方がいいのかもしれない。雪が至る所にあり、路地裏はどこが車道でどこから歩道なのか分からないような感じで滑らないようにゆっくり歩いた。

 それでも何とかススキノ・グリーンホテル1にチェックインし、早速エアニッポンの整備士に電話をした。「すみません。遅くなって」「待ってました。風呂にでも入ってそこで待ってて下さい」と。もう一人スチュワーデスの方と3人で交流会しようと言うことになった。湯冷めしないためにカラスの行水をし、ヒー
ターの前で暖めた。

 電話が鳴ってフロント前に行くと4年ぶりに会うお二人で懐かしかった。一通りの挨拶がすむと魚が美味しい店を求めて繁華街をブラブラ歩きまわった。その中で南5条西3丁目新宿通りにある『一心太助』と言う店の畳の間に座った。「ここは小樽で寿司屋で有名な『一心太助』のチェーン店ですか?」と尋ねると「違うみたいですよ」とスチュワーデスの方に教えてもらった。

 丘珠や仕事の話し等に話しが弾んだ。途中次々と運ばれてくる新鮮な魚に目がいく。ホタテ貝、ツブ貝、海老、イカ、マグロ、白子などに手が自然と早目に動いた。「この中でも上野さん、白子は今が一番旬でいいんですよ。もう少し後だったらもう食べれなかったですよ。いい時に来ましたね」「う〜ん、うまい。言うことなしですね」薦められるがままに白子は2杯お替わりしてしまった。

 「北海道は東京に比べたら海産物は何でもいいがマグロだけは負けるみたい。ここで捕れても値段が安いから全部築地の魚市場に持っていってしまって、それからこっちにくるみたい」「空揚げもこちら独特のものでどうぞ」とさすがに各地を飛んでおられて味も話題も豊富だった。あと、空揚げがまた見た目より油濃くなく歯触りが良かった。

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