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クリスティアン
クリスティアンとネゲル

 旅行の楽しみのひとつにそこでしか食べられない食事があります。(後で書く予定の夕食など食べたアルザス料理とは別に)今回このページでは朝食と昼食をとった店についてふれたいと思います。主にお菓子やパンを食べた三つの店です。

 ただ、私は小さい時から和食ばかり食べてきましたので、お菓子やパンのことを書くのは苦手です。(ビールやワインのことなら、何時間も話せるのですが)そんな私が、お菓子やパンなど食べた店のことを書こうとしているのですから、最初から内容の程度は予想がつくと思われます。

 ただし、なぜそこまで無理して触れているのかと言いますと、約3年間この地に住んでいた姪が連れて行ってくれた店は、いずれも、さすが薦めるだけのことはあるなあと思ったからです。

 まず、このストラスブールに(2004年6月17日)到着して初めての食事は、カテドラルとプティット・フランス観光を終わっての昼食でした。カテドラル近くのマロケ通りにクリスティアンと言う店があります。

 あと、ここの姉妹店もあり、このことは後で書きたいと思っています。(このページ掲載の上3枚はいずれも、マロケ通りのクリスティアン店で、4枚目のみ姉妹店の写真です)

クリスティアンのテラス席
 「早目に行かないと混むかもしれない」とのことから、11時30分頃には来店しました。通りに面したテラスを横に見ながら、一階フロアーがありそこには所狭しと並んでいるお菓子やチョコレートがありました。

 さらにその奥にあるやや螺旋状の階段を上ると、そこはサロン・ド・テのフロアーでした。もう既に来客数人いて、ゆっくり食事中でしたが、私たち3人は窓辺の明るいテーブルに案内してもらいました。

 内装は、パリで見たロココ調とまではいかないものの、なんかシックで落ち着ける店内でした。着席後しばらくして、マダムがメニューを配ってくれ、各自考えてみました。

クリスティアンの看板

 私は、ふたつ隣席の先客が食べている少し麺の乗ったサラダ風の物が食べたかったのですが、メニュー見ても分かるはずがなく、姪に一任したところ、これが後で大正解でした。私のは、「今日の定食」を注文したとのことでした。

 私たちの席近くには、五角形のような大きな筒状のガラスケースがあり、お菓子やフルーツパフェみたいなものが、並んでいました。その下の木製の引き出しにはフォーク、ナイフ、スプーンなどが入っており、マダムが取り出し、配ってくれました。

 しばらくして、ストラスブール最初の食事が始まりました。私は先客が食べていたものと同じで、肉を小さく四角形に切って焼いたのを冷やし、色々な野菜と混ぜ、その皿にほんの少し麺類を盛り付けたものでした。

 「これ、なかなかうまい。思った通りだった」と話し、パンともあっていました。皆さん、特色のあるサラダやハンバーガーなどそれぞれに美味しかったようでした。近くの席には年配の女性が、次からつぎに食べられ、仕上げに大きいフルーツパフェを注文されたので、しばし、その話題にもなりました。

 日頃10分前後で食べる私の昼食と違い、のんびりと食事がくるのを待って、色々とおしゃべりしながら食べて、最後コーヒー飲みながらの時間は、ゆったりという言葉では収まらないものがありました。

クリスティアン店外観(騙し絵)
 会計を済ませ、再度一階のフロアーに行き何か店のチラシなどないかなあと探しながらお菓子を見ていると、チョコレート系がズラリ並んでいました。

 この店は、元々チョコレートの店ですから、当然なのかもしれません。外には、アイスクリームを売っている台もありました。テラス席は入店した時よりも、さらにお客さんが多くなっていました、

 クリスティアンのもう一つの店には次の日(2004年6月18日)朝に行きました。ここの建物は“騙し絵”みたいに壁全面に彫刻らしき感じで絵が描かれてありました。

 あと、中のテーブルや椅子などは、やや若い人向け用かなあと思いましたが、壁に飾ってあるものなどは、けっこう古風な感じに見えました。この店では、フロアーに置かれたテーブルかケースの中から、パンやお菓子などを自分で選んで、それをマダムが自席に運んでくれるとのことでした。

ネゲル店外観

 私は、やや珍しいものをと思い頼んだパンが、近くで見ると大きくて、「これは食べきれないなあ」と思い、後でナフキンに包んで帰りました。コーヒーの時、“黒チョコレート”を食べましたが、これがコーヒーの苦味と良く調和してグッドでした。

 皆さん、それぞれサンドウィッチや朝定食みたいなものに、セイロンティーやコーヒーを頼まれ、食べながら、(その前に待たされたこともあって)「とにかく、フランスのレストランでは、ゆっくり待つことが大事」と姪が教えてくれました。

 このクリスティアンの店を出て少し歩くと広場があり、そこには葉が一杯茂った木立がありました。このような木立は、街の様々な所にあり、「あー、なるほど、それでホテルから野鳥の鳴き声が良く聞こえたのかなあ」と言っていました。広場には市場の準備も進んでいました。

ネゲル店内部
 ネゲルの店には、次の日(2004年6月19日)に朝食を食べにいきました。この店は、昨日から何回か歩いた細い通りにあり、事前に外観写真も収めていました。一見木製みたいにも見える茶色系の壁と明るくて大きいガラス窓が特徴でした。

 この店も、自分の好きな物を選んで自席で食べる方法でした。ここの椅子とテーブルは高くて足の短い私は、よっこらしょと言う感じで着席しました。

 私の食べたパン(クグロフと言うのかな?)は、今までストラスブールに来て食べたパン類の中で、一番美味しかったです。

 あと、この店は、週末が近いためか、はたまた、家族みんなの朝食やお弁当用なのか、会計の前には私たちがいる間中、ずっと行列が出来ていました。けっこうな人気店のようでした。

 ネゲルの店付近は小さな通りがいくつもあり、各店の特色ある看板、それに上を見上げると旗なども飾ってあり、しばしゆっくりとそぞろ歩きをしてみたいなあと思う通りばかりでした。(掲載日:2004年7月12日)


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