(2004年6月18日) ストラスブール歌劇場(オペラ座)は、川沿いに面した造りは丸いドーム状にも見えますが、正面に回り込むと壁は全体角ばっていて、その前に6本の円柱が突き出て、その間はアーケードのように回廊になっていました。 姪が、「おじさん、あそこ見て全部違った種類の楽器持っている彫像があるから」と言うので、円柱の真上を見ると、6人の女神像が立っていました。特に、絵などで見た天使が奏でているような水がめ型をしたハープみたいな楽器は良く分かりました。 この像などを見てより一層、ここが歌劇場なんだなあと実感しました。円柱の前には、現在上演中なのか長い垂れ幕が架かって、なかなかのデザインと思いながら見ていました。 この歌劇場前からは、ブログリー広場となります。この名前の由来は、1730年、王ルイ15世の軍隊のブログリー将軍からきてるようで、この将軍が中心になって、この広場や歌劇場の計画がなされたようです。
広場を挟んで、この並木道の反対側が、ストラスブール市庁舎で、5階建てくらいのビルが見えました。広場中央にあるオベリスクを見ながら、先に進むと市場がありました。 ここは毎週大きな市が立ち、さらに有名なのがクリスマスシーズンで、広場ぎっしりと店で埋まるそうです。市場には、衣服、台所用品、日用雑貨、背広、肉屋、香辛料、花、バッグ類などの店が、ずらっと並んでいました。 私が学生の頃、田舎の年配の方が、「(たくさん何でも売っている)あの店で、売っていないのは馬の角(つの)くらい」とよく言っていましたが、ここの市場もそんな感じかなあと思いました。
しかし、ここブログリー広場の市場は、パリほどは規模も大きくなく、どちらかと言うと地元のおっちゃん、おばちゃんたちが店を出して、それを顔見知りのお客さんが、買っているのかなあと思えるくらいの雰囲気でした。 私は花屋さんも見ましたが、今が旬なのか、種類が多く、「あー、プティット・フランスの家の軒先に飾ってあった花と同じかもしれないなあ」と思いながら、シャッターを切っていました。 最後に、駕篭(かご)を売っている店を見ましたが、日本の竹製のかごがないだけで、あとは色んな種類で編んだ物があり、値段も手ごろのようでした。「市場を見れば、その国やその地域の現在の表情が分かる」みたいなことを以前どこかで聞いたことありましたが、なるほどなあとも思いました。(掲載日:2004年7月21日) |