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はじめてのジュネーブ

 食事も終わり、街の灯かりが点々と見え始めた。夜で良く分からなかったが大きな町のようだった。10分後の19時40分にはジュネーブ、コワントラン空港に着陸した。ターミナルビル自体はこれが国際空港かと思える位小さかった。到着ロビーで現地日本人スタッフの宮村かおるさんが出迎え、成田で買ったラーメンを渡すと喜ばれた。説明を聞きながら、20時過ぎには手荷物を引き取った。 

 ここで両替する必要から日本円の現金組は自動両替機で交換した。その中で安藤弁護士は2万円入れたが、小銭が出てこなかった。少し時間のかかる機械で待たされる間に他の人からせかされて離れざるを得なかった。この話題は後日でも話題になり、両替機が故障していたか、それとも機械の動きが遅すぎてあとの人に渡ったのか、二つの説に別れたが、真相は後の祭りであった。

 トラベラーズチェック組は外に出て銀行窓口で行うことにした。私はパスポートを見せながら10万円をスイス・フランに両替した。 1スイスフランは78.50で約80円と覚えた。フラン以外にも単位としてサンチームもあり、ややこしかった。

 20時20分に送迎バスに乗車した。日本車と違って、前方に向かって左の乗車口でなく、右だったので少し違和感がした。宮村さんの市内案内を受けながら、まわりを見た。「治安は良く、夜の一人歩きも大丈夫。水も美味しい。国際都市で外国の駐在員も多くそのためかジュネーブの物価は非常に高い」とのことだった。

 15分後には『エプソン・ホテル・マノテル』に到着し、チェックインした。小林さんと同じ部屋の1212号室に旅装を解いた。(1994年1月1日記す)


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