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水戸の食べ物

 目指していた郷土料理店の「信力」は日曜日のためかお休みでした。ここまできたのにと愚痴りながらも、「まあ、駅までにはなんとかなるだろう」と持ち前の楽天性を発揮して、歩きだしました。

 ところがファーストフード店は開いていても、郷土料理店は全然だめでした。水戸まで来て、「ハンバガーとドーナツを食べた」では話しなりませんよね。雨もふりそうでしたから外にも行けず、駅ビルの中をを行ったり来たり、今回は郷土料理店には縁がなかったとあきらめました。仕方なしに2階改札口直ぐの「味芸(みかげ)」と言うレストランに入りました。

 何か変わったメニューはないかとのぞくと、「わかさぎのフライ」「海鮮親子丼」(しゃけのフライとイクラや野菜の乗った丼)があるではないですか。これこれと思いながら生ビールも併せて頼みました。15時過ぎの「スーパーひたち」に乗るまであと30分、それにお土産も買わないといけないと気がせき、ガツガツ食べた感じでした。

 「わかさぎのフライ」も「海鮮親子丼」もマアマアで良かったです。ガツガツ食べている時には全く気がつかなかったのですが、自分のテーブルと隣を見て、あっと声が出そうでした。大きな鉢の上に白とピンク色した梅と、隣には何の花かわかりませんでしたが生花です。ふたつの花とも先にいる人の顔が見えない位飾ってありました。

 いくらガサツな野郎の私でも「いや〜、きれいだな〜」と、ふと見とれていました。やっと水戸の梅が見れたと思うと時間が気になりました。下の専門売店で水戸の梅の詰め合わせと納豆を1個ずつ買うのがやっとでした。「スーパーひたち」の中で水戸のことを考えました。

 もう1回、冬でない時に来て、今回見損なった特別史跡「旧弘道館」は是非見たいし、小雨のためウロウロできなかった市内もまわりたいな〜と。それに梅のきれいな偕楽園もいいだろうし、納豆のフルコース料理も食べてみたいな〜と。

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