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やっと本物の牡蛎に

 あとで述べる秋保・二口温泉から帰り、大阪への飛行機待ちの時間を利用し昨夜イマイチだった宮城の牡蛎と魚を求めて、次の日の昼に市内を歩きまわりました。アーケード街、けやき通りなどウロウロ、キョロキョロと。昼間はないものですね。

 これだけ大きい町ですから、いくらでもあるのでしょうけど知らない者にとって1時間歩いても探しきれないのでしょうね。仕方なしに入口の「宮城の新鮮な魚」などがカラー写真で出ていたビヤホール「銀座ライオン・仙台店」に入ることにしました。

 このチェーン店は銀座、新潟、小田原と行ったこともあるし、なかなか工夫したメニューも各店ありましたので期待していました。しかし、私の思っていたのは夜のみで昼はないとのことでした。あ〜ア。昼食メニューを求め背広・ネクタイ姿で賑わうホール内で一人「牡蛎フライと黒ビールを」と頼みました。

 なかばやけっぱちになりそうな気分で、また、歩きまわりました。本屋で立ち見したり、市場に立ち寄ったりしながら駅に近ずいていました。まだ、空港行きのバス時間まで1時間近くあり、駅前に西武のマークの入ったビルがありました。

 案内板を何の気なしにのぞくとその中に「お魚料理と手桶ごはん」をキャッチフレーズにした『宮城・里山海(りさんかい)』と言う店がありました。店の前のガラスケースを見ると、私が今まで探してたものばかりあるではないですか。

早速、白木を基調とした落ち着いた店内に入りました。生牡蛎の皿盛り、貝柱・海老・白身魚の盛り合わせ、白ワインを注文しました。広島産より小粒で締まった生牡蛎を殻ごと手にして箸で食べる時、待ち焦がれた女性にやっと巡り合えたような気分でした。

 いずれもが手をあまり加えていない生ものですから、味の批評はしにくいですが、それなりに良かったと思いました。まだ、宮城には有名な「ホヤ」などあるようですが、これが本物だと言うのは口にしていません。いつの時かの楽しみにしておこうと思っています。仙台もいい所でした。

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