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老人療養の石膏泉質温泉

 「磐司山荘」の「磐司」は近くの有名な「磐司岩」から名付けられたと思います。まわりは平凡な山並みなのにそこだけ急にそそりたった大きい磐司岩を振り返りながらバス道をしばらく歩くと「ふたくち山荘」
がありました。

 運転手が言われた通り開いていてフロントに行きたずねると「時間的にダメ」と若い女性事務員に言われました。えっと思いながら「あのう大阪から来たのですが。だめでしょうか? それならバス時間まで休憩してていいですか」と言うと「ハイ」とのことでした。

 自動販売機のコーヒーを飲みながら売店のお土産などを見てましたら、また、事務員の方がつかつかと寄ってこられました。また何か言われるのかな〜と思っていたら「10時までの入浴だったらいいですよ」とのこと。「あっそうですか。ありがとうございます。

 9時46分のバスですから、コートと貴重品をよろしく」とたのみ、時計を見るとあと30分。お金を払い、紙コップを持ちながら、急ぎ階段を下りると名取川が真下に見える丸い風呂場がありました。壁には「・・全国にも珍しい石膏泉質の温泉です・・」などと書かれていました。

 窓からは二口渓谷と三角形をした山なども遠望できるゆったりした風呂場でした。ここもカメラを取り出し1枚は撮れるのですが、湯気のためそれ以上は無理でした。後で知ったのですがここは宮城県の老人休養ホームで建てられたものでそのためか、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に風呂に入ることになりました。

 湯気を拭いてましたら、あと10分。上にあがると泊まり客が思いおもいに出発の準備中でした。自家用車でこられた方に山荘をバックに写真を撮ってもらいました。さっきよりさらに雪が降りしきる中わずか数分待つのにも積もりました。

 雪を払いながらバスに乗り込むと運転手さんが「どうでしたか?」と聞かれ「おかげで温泉に入れました」と先程の状況を報告しました。「秋保大滝はどうですか?」と聞くと「夏がいい。仙台から来たバスが1時間位終点で待って下るからその間に見たらいいよ」と教えてもらい、今回は諦めることにしました。

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