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みかんのみの秋保温泉

 バスで話しも一段落する頃に乗客も増えてきました。まだ、大阪行きの飛行機には5時間以上あるので秋保で降りるつもりでいました。財布を調べたら1万円札が数枚のみ。千円札に割れるかなあと思いながら恐るおそる聞くと、「できない。次のバス亭の前にスーパーがあるから両替したら、コートを置いて席は押さえて」と言われました。

 そのようにしようと思い、みかんの袋を買いに走りました。息を切らしながらもどるとほぼ満席のバスはそのまま待ってくれていました。「本当にすみませんでした」と言うのがやっとで今さら「ここのバス亭
で降りたかったんですが」と言う言葉を飲み込みました。

 ですから秋保温泉はみかんのみになってしまいました。本当はこけしなどの「秋保工芸の里」や温泉街をブラブラして昼食でも食べようと考えていたんですがね、残念。オッチョコチョイの性格はどこに行っても同じです。

 まあ、でも次のチャンスに「秋保大滝」「秋保温泉」を見れる楽しみがあると思い直しました。また、ここで降りなかったので次の仙台市内で前述の生牡蛎が食べられたのですから物は考えようで、本当
に良かったのかも知れませんね。(負け惜しみ)

 仙台駅にもどり、降りる時に「どうもありがとうございました。このみかんは食べてください」「いいですよ」「いえいえ、大阪に持って帰っても仕方ないですから、どうぞ」「ありがとうさん」などと話し、往復
のバス旅行は終わりました。

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