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マーストリヒト市内観光その17
(写真1) カフェ・シック(通りに面した外観のみ)
(写真2) 楽器店の看板(製造、販売、修理もしているようだ)

(写真3)  (昼食を食べた中央の店、ひさし下部の小文字=Brasserie Van Buuren Bavaria、上部の青い大文字=Bavaria)

(写真4)  ビタボーレン(丸形状のコロッケ。皿の左上は辛子)

 (写真5) 中央が聖母教会の入口(最下部右端側に極一部だがクリスマスの飾り付けと馬小屋があった)

2013年12月25日(オランダ時間)
 前ページには、マーストリヒト市内観光で、マーストリヒ大学校舎近くの静かな道を歩き、その後、動物たちのたくさんいるモンセニュールノーレンス公園、さらにはクリスマスの飾りつけのある通りなどを書きました。

 そして、お昼にもなってきたので、クリスマスの日でも聖母教会前広場の喫茶店は開いているだろうと言うことで、そこを目指して歩き出したことまで触れました。今回のページは、その続きで、主に昼食を食べたこと、こちらのクリスマスのまとめ的ことなどを書いています。

シント・ピーテル通りからコルテン通りまで歩く

 前ページに書きました動物の多いモンセニュールノーレンス公園から私達は、シント・ピーテル通り Sint Pieterstraat)を300m近く歩いて行きますと、ベガイネン通り(Begijnenstraat)と交差する三叉路がありました。

 その場所に、カフェ・シック(Cafe Sjiek)と言う名の外観だけを見ても、なかなか感じの良い喫茶店(ビストロ)がありました。(写真1 参照) ただ、この店はクリスマスのため、休みのようでした。やはり、聖母教会前みたいな人が沢山集まる所でないと、店は開いていないなあと実感しながら先に進みました。

 先の三叉路から直ぐの所に、Regionaal Historisch Centrum Limburgと言う建物がありました。これは、たぶん日本流に言うならば「地方史(郷土史)センター」みたいなものと思われます。通りと建物の中間に、ブロンズ製らしき細長いモニュメントもありました。ただ、何を形にしているのか、芸術心のない私には分かりませんでした。

 先の建物前あたりから少し婉曲した通りになり、さらに100m強歩きますと進行方向左側(西側)にバイオリンかチェロみたいな楽器を模した看板が2階下部位の高さに吊るしてありました。(写真2 参照) この楽器の看板は、やや珍しい感じもしたので、ここで私はカメラ、義兄はビデオで撮ることにしました。

 この楽器店らしき建物には目立つような文字看板がなかったので、この時は店名まで知りませんでした。帰国後、グーグル・マップやストリート・ビューで見てみると、「M.C. Rijsemus」と言う楽器の製造・販売・修理をしている所のようでした。

 私の田舎では、この種の楽器店(それも販売はあっても製造や修理などはない)は、少ないので先のサイトは楽器職人の雰囲気が伝わる内容だと、しばし閲覧しました。

 先の楽器店前にあるホンド通り(Hondstraat)の十字路から右側(東北東方向)へのコルテン通り(Cortenstraat)に向かっていきました。この通りは、道幅が狭く聖母教会周辺までは、特に目立った店などもなかったようです。

昼食はバイエルン店でビタボーレン(オランダのコロッケ)
 コルテン通りの先は、聖母教会前広場の道につながっていました。この周辺の店は、クリスマスの日でも礼拝者あるいは私達のような観光客相手か知りませんが、いくつか開いていました。早速、昼食のできる喫茶店(ビストロ)を探したところ、Brasserie Van Buuren Bavariaと言う店があいていました。(写真3 参照)

 Bavariaは、バイエルンですからオランダ語が全くできない私ですが、意訳ながら「ブラッスリ(フランス風居酒屋)のバイエルン店」とでも言うのでしょうか。このページでは、以降、便宜上この店を「バイエルン店」と呼ぶことにします。(この店の詳細は、このサイトからご覧下さい)

 「バイエルン店」の内部は、入口付近は幅が広かったですが、奥の方は細長い造りでした。私の座った席の真横には、カウンターがあったのでビールサーバ、各種ボトル陳列、ぶら下がったワイングラス類やスタッフのキビキビした動きが良く分かりました。ここで、メニューを見ながら、3人ともビタボーレン(BITTERBALLEN)をオーダーし、さらに私はカプチーノを頼みました。(写真4 参照) 

 ビタボーレンは、写真でもお分かりの通り、形状だけを一言でいえば「小さなボウル状のコロッケ」でしょうか。また、ビタボーレンの言葉についてです。BITTERBALLENの言葉は、次の二つ、bitter(苦い)と、ballen(ボール)から出来ているみたいです。ただ、私はそんな味には思えなかったです。

 もしかしたら、丸いコロッケにも、やや苦味もあったのかもしれませんが、むしろ皿の端にある辛子(日本流に言うならば練り辛子)を付けて食べるからではないでしょうか。(写真4 参照。角の丸い白い四角形皿の左上側に辛子がある)

 このビタボーレンは、ビール、特にあっさりめのピルスナータイプのビールに合いそうな味がしました。また、やや辛口で良く冷やした白ワインならば、グイグイ飲めるだろうなあとも思いました。私達も、「なかなか、この味はいいねえ」と言いながらパクパク食べました。このようにビタボーレンは、お勧めのオランダ料理とも言えます。

  昼食後は、聖母教会の見学しました。教会の内外とも人が沢山という状況ではありませんでした。静かな感じで、私達もゆっくり見て、次に行く方向へ歩き出しました。ここから、私の見たままですが、こちらのクリスマスの雰囲気をまとめて書いています。

こちらのクリスマスについて
 私達が今回の旅行日程(2013年12月21日〜27日)は、 オランダ、ドイツ、ベルギーではクリスマス休暇期間と重なっていました。そのような期間中ということもあって ある意味、貴重な経験をしました。

 クリスマスイブ前の23日には、ドイツのアーヘンに行き、まず人通りの多いのには驚きました。私が、かつて長年住んでいました大阪で例えるならば、年末に正月用の食材などを求めて各市場での人通りと似ていました。

 ただし、 多くが家族連れが多かったように見えました。その人達の中には、仕事先から、あるいは学校が遠方にあって そこから実家に帰省されている人も多いとも聞きました。そのこと自体は、日本の年末年始休暇と同じような移動と思いました。

 そして、教会前や広場には、キリスト生誕時をモチーフにしたプレゼビオ(馬小屋)が、規模の大小は別としても置かれていました。さらには、人通りの多い駅の構内を始めホテル、百貨店、あるいは商店街の通りや店内含めてクリスマスツリーなどの飾り付けを沢山見ました。

 あと、クリスマス当日の25日、私達はマーストリヒト市内でしたが、大変静かな印象を持ちました。日本の正月三が日といえば、神社詣などで人も多いし、押すな押すなみたいな賑やかさもありますが、 ここでは、祈る、 あるいは家族連れで散策する感じでした。

 喫茶店や商店も一部を除き、ほぼ全部の店が休みでした。 私たち観光客にとって 困りごとはトイレと飲食です。外ならば当然のごとく散策や写真撮りはできますが、歩き疲れもあるのでトイレも喫茶店探しも必要でした。

 しかし、25日は開いている店を探すのに苦労しました。 日本ならば公園や有名な名所旧跡地ならば公衆トイレが完備されている場合がありますが、こちらはそのようなことはあまりないようでした。先の項目にも書きました通り、私達は聖母教会前の喫茶店が開いていたので、大助かりでした。

 この時期の食事について、日本の「おせち料理」みたいなシーズン限定のクリスマス料理があるのか、どうかも私は分かりませんでした。ただし、パンについては、シュトーレン(ドイツの伝統的なクリスマス-ケーキ)が、ここオランダでも良く食べられているようです。(シュトーレンについては「マーストリヒト市内観光その10 」参照)私達も何回か、このパンは食べました。

 以上、私が「見たまま、聞いたまま、食べたまま」の、こちらのクリスマス期間を書きました。ただし、旅行時に、いくら市街地を長時間歩き回ったとしても、私達はストレンジャー(見知らぬ人、外国人)ですから、マーストリヒト市や、そこのクリスマスの奥深さまでは分からなかったと思います。でも、今までテレビや新聞などで間接的に見てきたことよりも、実際に見て、歩いたことは、それなりの実感をともなった体験であったことも事実と思っています。

(掲載日:2014年12月8日)
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(旅行メモ)
2013年12月25日(オランダ時間)
     マーストリヒト市内観光(17)

12時10分、マーストリヒト大学周辺、動物のいる公園
12時30分、聖母教会前の喫茶店で昼食
13時05分、喫茶店から出て聖母教会の内部見学
13時20分、聖母教会を出てマーストリヒト駅へ向かう
13時35分、マーストリヒト駅で買い物

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