<撮影メモ> このアザミを国語辞典の大辞泉で調べてみると、次の<>内のことが書いてありました。
<アザミ あざみ(薊) キク科アザミ属の多年草の総称。葉に多くの切れ込みやとげがある。花は、多数の細い管状の紅紫色の小花からなる頭状花。ノアザミ・フジアザミなど多くの種類がある。刺草(しそう)。《季 夏》 >
また、この薊(アザミ)を詠んだ日野草城の俳句に、「妻が持つ薊の棘を手に感ず」があります。私は俳句の”は”の字も分からない者ですが、想像たくましくして考えるなら、たぶん田んぼ近くの道を夫婦で歩かれた時、、生け花かなにかするために奥さんがアザミを少し切られた後の情景ではないでしょうか。
「もう少し切るから、あなた、ちょっと持ってて」とか何か言われ、「うん」と返事され一束差し出されたアザミが、ふいに手か腕かに棘(とげ)が当たってしまって「ちょっと痛いなあ」と思われたのではないでしょうか。そんな情景が浮かんできます。(正確には勉強していないので知りませんが)
私は、このアザミを見る時、なかなか珍しい感じだなあと、いつも思います。棘(とげ)自体もそうですが、その濃い緑色の葉の色、まるで忍者の使う手裏剣みたいな葉の形状も、薄紫の花のような、胞子みたいな形も、なかなか他の植物では見られないものではないでしょうか。
俳句の季語とは別に、私はアザミを田んぼ近くで見つけると、「あっ、もうしばらくしたら田植え準備の時季になったのかあ」とも思いますが。また、写真的には太陽光線にも映えるような気もします。
|