<撮影メモ> このページタイトルを「ピンク色の椿(つばき)」としていますが、実は花の種類が分からないためです。(椿は本当に沢山の種類があるようです)市道を車で走行していたところ、背丈が3m近くありそうな椿に似た木と花が目にとまりました。そして、近寄って見たところ、淡い色の花弁は手の平くらいある大きいものもあり、しかも沢山咲いていました。掲載写真は、その内の極一部です。
改めて国語辞典の大辞泉で、つばき(椿)を調べてみますと、次の<>内のことが書いてありました。 < つばき(椿)=ツバキ科の常緑高木。本州以南に自生するが、関東以北では海岸地帯に点在し、ヤブツバキともいう。高さ3〜7メートル。葉は楕円形で厚く、つやがある。春、赤い花をつける。花びらは5枚あり下部が合着し、多数の雄しべも基部が合着している。果実は球形で、秋に熟すと厚い果皮が裂けて黒い種子が現れ、種子から椿油をとる。ワビスケなど多くの品種があり庭木としても重用される。ユキツバキ・トウツバキとの交雑も行われ、白・桃色などの花もある。(季 春 実=秋)「椿落ちて昨日の雨をこぼしけり/蕪村」 >
この花が、上記の辞典にあるつばき(椿)の花と同じか、どうか分かりませんが、与謝蕪村の句は、素人の私でも詠んだ時の雰囲気を想像します。たぶんに「昨日降った雨が花弁に溜まっていて、それが花が落ちたことによって地面にこぼれた」みたいな解釈だろうと思っています。
この句は、時間経過といい、水や花の大きさ、さらには”ドサッ”か”ポトン”か分かりませんが水とともに落ちた音も含めて一連の情景が連なって詠みあげられた内容かなあと思えます。与謝蕪村の観察力と情景描写力に感心しました。
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