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聞いた言葉・第58回目、スウェーデンで有名なのは

 
スウェーデンで有名なのは

 今回の言葉、長く書くと「スウェーデン出身者や製品で世界的に有名なのは」です。始めに私は日本からパリの空港に向かう時に何回となくこのスウェーデンと言う国の近くは飛んだと思います。しかし、まだ入国したことは残念ながらありません。スウェーデンは面積 約45万km2(日本の約1.2倍)、人口 約900万人ですから、どちらかと言うと小国に近いと思います。でも、私にとって何かしら頭の中に強く残り、印象深い国のひとつです。。

 それは、なぜか、世界的に有名な人、モノ、会社が、この国にあるからだと思います。私が知っている名前だけでも、下表の通りです。(なお、この表は私が勝手に分かりやすくまとめたもので、正式なデータや表現ではありませんので、ご参考までに、ご覧下さい。 補足説明も下記にしています)
各部門 名前など 有名な事柄、内容など
化学部門 アルフレッド・ノーベル ダイナマイトの発明者として(ノーベル賞設立でも)有名
スポーツ部門 インゲマル・ステンマルク スキーの神様と称され、オリンピック金メダルやワールドカップ通算86勝など
スポーツ部門 ビョルン・ボルグ テニスプレーヤー、ウィンブルドンなど4大大会通算11勝など
音楽部門 アバ(ABBA) レコード売り上げ・人気とも桁外れ、一時期輸出高の上位になったことも
航空部門 サーブの戦闘機 サーブ・ビゲン、ドラケンなどデルタ翼の戦闘機
自動車部門 ボルボ 3点式安全ベルトや頑丈な車など
鉄鋼部門 スウェーデン鋼 非常に堅くて品質が良いので有名










アルフレッド・ノーベル
 
学校でも勉強するくらいの人ですから、この人に関しては何も述べる必要はないと思います。

インゲマル・ステンマルク
 
この人は1970年代や'80年代にオリンピックやワールドカップなどをテレビを見られた方なら、良くご存知のスキーヤーです。回転、大回転、滑降の競技で本当に素晴らしい、抜群に強い選手でした。(ご参考までに、スキーと言えば日本だってそれなりの歴史がありますが、これらの部門での優勝はまだないはずです)

 口では(例えば)「これで10勝」とか「2連勝」とか簡単に言えますが、実際の競技で勝つとなると、大変なことだと思います。しかし、彼の場合、負けたことがニュースになる場合もあるくらいでした。彼の輝かしい実績は、まさに「不世出の天才スラローマー」とか「スキーの神様」みたいに形容されても当然のことだと思います。

ビョルン・ボルグ
 テニスにあまり関心のなかった私でも、一時期、男子テニス大会で優勝といえばこの人だと言うくらいに強く、テレビの中継やニュース報道でも良くみました。

アバ(ABBA)
 
1970年、'80年代始めに大活躍した4人(女性2名、男性2名)の音楽グループです。名前のアバ(ABBA)は4人ビヨルン、ベニー、アグネタ・アンド・アンニ・フリード(Agnetha ,Bjorn, Benny, Anni-Frid)の頭文字をとったものです。実質8年間の活動だったみたいですが、その間、出すレコード、だすレコード次々と大ヒットで一時期スウェーデンの輸出高の上位だったとも言われています。

 全世界でのレコード売り上げは、通算2億5千万枚以上で、グループ解散して久しい1990年代始めに出したアルバムの合計が、2千万枚以上と、とてつもない人気ではないでしょうか。(ここで次の名前が出て来るのが上野らしい書き方ですが)これらの数字は、エルビス・プレスリーもビートルズも驚くほどのレコードセールスだと思います。

 また、アバ(ABBA)はレコードの売り上げだけでなく、各国でのコンサート、映画、音楽ヒットチャート、テレビ出演など、あらゆる部門で大ヒットで、社会現象までになった感さえもありました。ひょっとしたらノーベル賞以上の影響を世界に与えたかもしれません。

 当時も今でも、ダンシング・クイーン、チキチータ、テイク・ア・チャンス、S.O.S.、ザッツ・ミーなど、たくさんのヒット曲を聴くたびに、分かりやすい旋律、(力強いと思えるほどの)明確さのあるコーラス、それでいて覚えやすくて親しみやすい曲ばかりだと思います。

サーブの戦闘機
 軍用機そのもの是非は別としても、プラモデルなら子供の頃から定番はゼロ戦とか戦艦だったと思います。私も一つや二つのプラモデルを作ったことがありますが、その当時はなかなか高値の花で、漫画雑誌などの写真でこれらは楽しんでいました。その中で、ジェット戦闘機の写真も多くあり、中にはデルタ後退翼の特徴ある形をしたものもありました。

 これらはアメリカ製が圧倒的に多かったと思いますが、忘れられないのが今回ご紹介するスウェーデン、サーブ(SAAB)社のビゲンやドラケンと言う聞きなれない名前でした。当時はデルタ翼の形ばかりを見ていましたが、なぜこのような戦闘機を作ったかの意味を知ったのはずっと後の話です。

 スウェーデンは当時の東西冷戦時代、国の中立を守るため防衛上、戦闘機も独自の技術が必要でした。それで、高速道路から離発着可能とか、マッハ2前後の高性能機を早々と配備する必要に迫られ、これらを開発したのでした。小国とも言える様な国で、このような高性能機を開発・製造し、実戦配備したのですから、当時驚いていました。

ボルボ
 安全で頑丈な人に優しい車の製造・販売で有名ですが、スウェーデン製と知ったのは、社会人になってもずっと後でした。また、今ではどの車も標準装備の(フロントシートの)3点式安全ベルトがあります。これはあるユーザーの方から聞いたのですが、「このベルトはボルボ社の開発ながら、安全上いいことだら特許料など取らず、どこのメーカーでも車に付けてくれとの考えだった」と。この話も、車以上になかなかのいいことですね。

スウェーデン鋼
 スウェーデンの鉄鉱石については、学校の地理の時間で習ったかと思います。北部のキルナなどが鉄鉱石の産地で、非常に硬質かつ品質がいいので世界的に有名です。たとえば、包丁やナイフなどの刃物、アイススケート靴の刃などに、このスウェーデン鋼は使われています。

 私も大阪空港時代に仕事で、このスウェーデン鋼で造られたカッティング(ニッパー)を使っていました。(この件、私のホームページ「職人技本物は、いい」の「スウェーデン、バーコ、切れるカッティング」のページをご参照下さい)

 以上書きましたが、スウェーデン出身者や製品で、世界的に有名な事柄をざっと荒っぽく挙げただけでも、これだけのことが掲載できました。勉強すればもっともっとあると思います。また、私は正直に申し上げて、このようなことが輩出できているこの国の環境や要因などあるのでしょうが、そのことは不勉強のため把握できていません。

 もしもスウェーデンの子どもさんたちに、「将来の何になりたいか?」と言う質問する機会があったとします。そうしたら、色々な分野で、これだけ立派な業績のある、素晴らしい人や製品を輩出しているお国柄ですから、けっこう答えやすいのではと想像できるくらいです。今私は予算の都合上行けませんが、もっと勉強したいなあと思う国のひとつです。
 (記:2006年1月17日)

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