聞いた言葉・第231回目、「秋はシャンソンも、いいですね」
秋はシャンソンも、いいですね 今回の言葉、私も高齢者なので、これまで何回となく似たようなことを聞いてきました。その中でも特に、忘れがたいのが、1993年10月にスイス・パリ旅行をした時でした。
また、同行の弁護士さんなどにジュネーブの国連・専門会議や、各国の政府委員に通訳をされた方が、この旅行時だけでなく、1986年2月の「ヨーロッパ3空港調査旅行」の時、ほろ酔い気分も手伝ってか、私たちにシャンソンをメドレー風に何曲も歌って下さりました。 その一例として、「パリの空の下 (Sous le ciel de Paris) 」、「バラ色の人生 (La Vie En Rose)」、「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」などを次から次へと、原語=フランス語で歌われました。残念ながら、この方は、既に数十年前に病気で亡くなれましたが、セーヌ河畔で歩きながらのシャンソンの歌声は、その風景とともに今なお耳に残っています。 ここで、あくまでも上野個人の独断と偏見(笑い)で選んだシャンソンで好きな曲は、次の5曲です。パリの空の下 (Sous le ciel de Paris) 、バラ色の人生 (La Vie En Rose) 、愛の讃歌 (Hymne à l'amour) 、枯葉 (Les Feuilles Mortes) 、恋心(L'amour c'est pour rien)です。(ご参考までに、このシャンソンは、ユーチューブで全て聴くことができます) そして、歌手もエディット・ピアフをはじめ多くの方々、あるいはアコーディオンやオーケストラの演奏のみも良いですね。さらに、日本人歌手の歌唱も、私のような素人でも分かりやすく、親しみやすいように毎回聴こえていました。 ただし、風の便りに聞きますと、シャンソンの母国フランスでも現役世代や若い方には、ポップス系などが流行しシャンソンは、厳しい状況のようです。それは、日本でも似たようなことでしょう。ある面、移りゆく時代とともにやむ得ないことかもしれません。
しかし、、このシャンソンは、人の喜怒哀楽や息づかいまで感じる曲が多く、いつしか再度聴きたくなるような感じがします。そのようなことから、曲自体が親しみや優しさがあるゆえに、逆に何世代も続く曲が多いような気がします。あと、私だけの印象ですが、日仏問わずシャンソン歌手は、本当に長期間活躍され、それも高齢になられても抜群の声量をされている方々が多いように思えました。 あらためて、秋の日、それも枯葉舞う晩秋に、哀調を帯びたシャンソンを聴くのも良いなあとも思いました。 |
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