手紙調(メッセージ調)の歌はヒットする
この言葉は、20歳も前半頃ですから、もう40年位前にFM放送で聞きました。誰が話されたのか全く覚えていないのですが、 たぶん音楽番組にゲストで来られた音楽解説者の話しだったろうと思っています。見出し(タイトル)ですから極力短く書いていますが、今回の言葉、本当はもっと長い話で覚えている概要として、下記の「」内でした。ただし、念のため「手紙調(メッセージ調)の歌は作れば、出せば必ずヒットする」とか言う内容では絶対ありませんでしたので、お間違いないように願います。
「歌の中には色々なテーマがあって、その中でもヒットしたものとして ”手紙調”か”メッセージ調”の分野も、けっこうあった。外国の曲でも、このテーマは多い」みたいな話だったと思います。 つまり、国内外の曲で、手紙調やメッセージ調の歌は、けっこう多く、当然全部がぜんぶではありませんが、その中にはヒットした曲もあったと言うことでした。ただし、私自身は音楽も素人ですから、楽曲のジャンル分けも知りませんし、その必要性も分かっていません。<注:(国語辞典の大辞泉より) メッセージ(message)=手紙や使者に託して伝達される言葉。伝言。メッセージ‐ソング=社会問題など、聞き手に訴えたい内容を盛り込んだ歌。>
上記の内容が、「正しいか、あるいは間違っているか」は別としても、そう言われたら物覚えが悪い私でも、今でもFMラジオなどから流れて来ると、ふと耳を傾けたくなる曲がいくつかあります。 ここで、(私が勝手に”手紙調”とか”メッセージ調”の歌と思っているだけですが)例えば、次のような曲名があります。(ただし、下記の歌手名はオリジナルか、カバーなのかまでは知らず、ただ以前よく聴いたというだけです)
手紙(歌手:由紀さおり、1970年のヒット曲、以降歌手名や年は同様の内容) 、みずいろの手紙(あべ静江、1973年)、ジョニィへの伝言(ペドロ&カプリシャス、1973年)、五番街のマリーへ(ペドロ&カプリシャス、1973年)、北の宿から(都はるみ、1975年)、木綿のハンカチーフ(太田裕美、1976年)、カナダからの手紙(平尾昌晃・畑中葉子、1978年)、手紙 〜拝啓 十五の君へ〜(アンジェラ・アキ、2008年)
上記以外にも国内外問わず沢山、あるいは無数と思える位の曲があると思われます。また、私は、英語が出来ないので洋楽で「この曲は、たぶん”手紙調”か”メッセージ調”だろうなあ?」と思いつつも、今回上記には書きませんでした。あと、邦楽・洋楽問わずフォークソング調の曲にも多いのではないでしょうか。
話しを元に戻して、「なぜ、”手紙調”か”メッセージ調”の曲が、けっこうヒットしたのか」と言うことです。いくつか、その理由はあると思います。私の勝手な思い込みかもしれませんが、メロディーもそうですが、まず歌詞そのものに聴き入ってしまうような気がします。つまり、「もう一回、あの曲を聴いてみたい」、「(最初テレビかラジオで聴いたが)忘れにくく覚えやすい」などもあるのではないでしょうか。また、その時代の社会状況も曲に投影している場合もあって、聴き手の感情にマッチしていたのかもしれません。
作詞家の方は、全ての曲に対して全力を傾注して詩をかかれるのでしょうが、特に、この”手紙調”の曲は、さらに心血注いで聴く人の心に直接届くように作詞されているように私は思えます。メロディーの方は、そのような歌詞状況を良く分かって、バラード調の、ややゆっくりした曲が多いような気がします。
音楽は、それこそ聴き手の好み、自由ですが、過去も現在も、さらには将来も「もう一回あの曲を聴きたい」、「あの曲を聴くと、あの当時を思い出す」みたいな楽曲に巡り合うと、なかなかいいなあと常々思っています。作詞・作曲家あるいは歌手などの苦労も分からない素人の私は何とでも言えますが、これからも聴き手の心に染み入るような曲を多く聴いてみたいなあと思っています。