TOP INDEX BACK NEX

聞いた言葉・第185回目、『時は金なり(Time is money.)

 

時は金なり(Time is money.)

 今回の言葉は、超有名過ぎて、しかも改めて書くこともないほど分かりやすいものですが、念のため次の<>内の国語辞典の解説を先に、ご参照願います。 時は金なり(Time is money.)=時間は貴重で有効なものであるから,浪費してはならない。(大辞林より) >

  私も、もう50年以上の前のことですから記憶定かではないですが、この意味を学校で習ったか、注意されたような気がしています。しかし、その当時は、 「あっ、そうか。そんな考えもあるのか」ということで、全く気にも留めませんでしたし、一日ぼーっとしたり、先のことなどは考えないとか、そんな 感じの学生生活をおくっていました。

 ですから、時は金なりの本当の意味を、全く分かっていなかったと思います。そんな不勉強者の私が、さらに自分勝手に時は金なりの国語辞典を語句ごとに分節すると、時間=貴重(非常に価値があるもの)、 有効(役に立つこと)、浪費してはならない(無駄にするな)という三要素が書いてあると思います。

 つまり、時間というのは、例えば60秒=1分、60分=1時間、24時間=1日という時間単位だけではなく、もっと別の意味があったのだと考えるようになったのは相当後になってからでした。 あと、今回の言葉以外にも、時間に関係する諺(ことわざ)や言葉は、けっこう多くあります。有名なところで、「一日千秋の思い」、「光陰矢の如し」、「百年の恋も一時に冷める」、 「三つ子の魂百まで」、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」など、それ以外に沢山あるでしょう。

  また、私は2008年にある方から「人間生まれながらにして、二つだけ全員に公平なものがある。それは一つ目が”時間”で、二つ目が”死”だ」と教えて頂きました。(聞いた言葉・第96回目 『昨日今日とは思はざりしを』より引用) どんな大金持ちの権力者でも、私のように何もない貧乏人でも言われてみれば、それは等しくあるものだと納得しました。

  このように時間に関係する諺や言葉が大昔から多くあり、現在でも日常普段に使われているのは何故でしょうか? やはり、人の数だけ、時間に思いやる考えも活用の仕方も当然違うからではないでしょうか。 何十億年という地球の歴史などと対比すれば、例え100歳まで生きたとしても人の一生は、瞬きにもなりません。

 賢明な方々からすれば遅れにおくれ、どうしようもないほど遅いのですが そのような私でも、時間の大切さが段々分かってきたのは、年齢と体力との関係もあります。 50歳代、60歳代と年齢を増すごとに、(本人は悔しいですが)その実感が日々感じています。なんと、1日、1週間、1月、1年間の過ぎることが速いことか。 まさしく、「光陰矢の如し(月日のたつのが速いことのたとえ、大辞林より)」の通りです。

私の関係ホームページ
 昨日今日とは思はざりしを
 永遠に生きるかのように学べ、明日死ぬかのように生きろ
 桃栗三年柿八年
 還暦
 三つ子の魂百まで

 この話しを、ある年配の方にしたところ、「何を言うか! 70歳、80歳になれば、もっと速くなる」と答えられました。 私は、「えっ」と言って、しばし絶句して、「あー、そうですか。もっと速くなりますか」と言って、お互いに笑うしかなかったことを覚えています。

  若い頃、時間を大切にしていなかったことを、いくら悔やんでも今さら仕方ないのですが、反省しきりです。そのようなこともあって、今は、日程表には、結果として「できた、出来なかった」は別としても計画だけは立てて、点検だけはしています。 それでも、やりたいことが山ほどあって、なかなか消えていかないのが現状ですが、今さらながら「時は貴重だ」との意味をかみしめています。


(記:2013年12月23日)

TOP INDEX BACK NEXT