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ログハウスの12か月
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ログハウスこぼれ話し、1
雪の日も、また楽し
 私が25年間大阪空港で働いていた時、同僚などから「長崎は、九州やから雪降らんやろー」とたまに言われたことがあります。結論から先に言いますと、下記の写真(2003年1月4日朝撮影)でもお分かりの通り、年に数回は降る時もあります。でもまあ、ほとんどが、半日か1日くらいで雪は融けますが。

 2001年1月15日には34年ぶりの大雪で長崎市内で13センチ以上積もりました。山間部はそれ以上の積雪でした。私はこの年、大村市の自宅から長崎市内に出勤していましたが、雪のため、いつもよりJRが2時間以上遅れたことを覚えています。雪国ほどの積雪でないにしても、雪に慣れていない分、逆に少しでも積もったら影響が大きいものです。

 
私は、1997年12月にログハウスを建ててから、約7年間夏冬冷暖房器具なしで生活してきました。一番の理由は「貧乏だから買えないのです」と言うことにしています。

 あと、私の家は冬でもそう寒くはないからです。ログ(丸太)自体、コンクリートより断熱効果が10数倍あります。

 窓はペアガラスで、冬に鍋物してもガラスに結露しません。つまり、内外の気温がお互い伝わっていないということです。

 家の中で冷気が一番下がってくるのは屋根からですが、その下には普通の家の施工例より倍近い断熱材が入っております。さらにそれ以外にも断熱効果を高めるため、色々と施工しています。

 それらの効果もあり、まあ何とか雪の日でも凍え死ぬほど寒くはなく、暖房なしで、暮らしてきました。

 でも、ある友人が数年前に泊まりにきた時、寒そうな言い方をしたので、一応ガスファンヒーターだけは、昨シーズンからレンタルで借りています。

 しかし、これは来客用で年数回使うか使わない程度です。寒いときでも綿入れなどの衣類で調整して、極力暖房器具は使用していませんが、それはそれで何とか慣れれば過ごせるものです。

 あと、寒い日と言えば私の小学生の頃まであった実家の藁葺き屋根の家を思い出します。家の中心に囲炉裏があって、薪を燃やしたり木炭で暖をとっていました。何言うことなく家族が火のそばに集まって、自在鉤(じざいかぎ)に吊るした煮物鍋、金網で焼いた餅などの光景が目に残っています。また、燃やした煙は屋根などに登り、そのおかげで防虫効果になっていたり、黒光りした柱や梁をつくっていました。

 雪の日の楽しみと言えば、写真撮影もあります。日頃見慣れている景色でも、雪化粧すればいつもの場所となんか違う所にいるみたいな錯角になります。このページ掲載写真は、南西側(海側)から撮ったものですが、反対側から撮るとログハウスを前景に、後方は長崎空港と大村湾方向になります。

 色々な角度から撮ろうと思い、坂道や田んぼの中など、走り回っていますと耳が切れるほどの風の冷たさも、かじかんでいる手の動きのにぶさも、しばし忘れあっという間に20枚近くシャッターを押していました。晴れ間がいいのですが、雲が動くのをじっと待っていると、やっぱり寒くて我慢できず家に入り、いつも入れている同じコーヒーが暖かくおいしく感じたりと、雪の日もそれはそれで楽しいのかなあと思ったりと。
(掲載:2005年1月3日)
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