ログハウスの12か月
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田起こしの頃
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この時季のズレは、大きな要素ではないのですが、蓮華草の花(『4月、蓮華草の花が咲く頃』ページ、ご参照)との関係もあります。つまり、蓮華草の花が、大体咲き終わった頃から、田起こしは始まるのが多いです。その頃は、上記にも書いていますが、咲いている幅のズレがあると言うことです。 そして、田植え(大村市内は6月が多い)のずっと前の頃、この作業はおこなわれます。昨年の10月下旬か11月初め頃に稲刈りが済み、何か作物を作らない限り田んぼは、どこも大抵そのままにしてあります。 冬の間、雪、霜、雨その他で田んぼの土は、相当固まっていますし、稲の切り株もあります。田起こしは、これら固まった土を掘り返すことにより、まずは空気に触れさせ、柔らかくします。 また、同時に中にいた微生物や虫などに空気(酸素)を与え、「起きろ、春が来たぞ!」と教えてやり、活動をうながすことにもなります。 そのようなことで、土の中にいた微生物たちの動きにより、蓮華草、草、稲わらや切り株などが栄養に変わるよう分解してくれます。 つまり、田起こしは、昨年秋から長期に休んでいた田んぼの”活動再開”みたいなものです。 あと、私は何回か見たことあるのですが、トラクターで田起こしをしている最中、白鷺(しらざぎ)が付いてまわっている光景です。サギは、いつもは人の話し声などにも敏感に逃げるのに、うるさいトラクター音にも負けずにずっといます。 それは、なぜか。トラクターが掘り起こした土の中にいる虫たち(おご馳走)が、サギの目当てだからでしょう。なかなか、いつもは見られない光景でした。 この時期の花として、サツキ(上から2番目写真中央の石垣に見えます)が咲いています。少し前に咲く、つつじに比べ小ぶりながら引き締まったようにも見えます。 サツキは、各地で”サツキの鑑賞会”や品評会が開催されているように、愛好家の多い花でもあります。写真の石垣の中に、15本ほどサツキを植えたのは、石垣完成直後でした。 その時期は、夏のため根がつくまで数日おきに水をやりましたが、その後は何もしなくて少々晴天続きでも、強い花となりました。 田起こしの頃は、暑くもなく寒くもなく、いい日が続く時期だと思います。こんな時、田んぼの畦道(あぜみち)で、藁(わら)を枕にして、少し昼寝するのにも適しているかなあと思います。(掲載:2005年5月18日、写真の追加と一部改訂:2015年3月29日) |
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