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ログハウスの12か月
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ログハウスこぼれ話し、6月
田植えの
 田植えの時期は全国各地では、バラバラだと思います。日本で一番早く新米のとれる沖縄の方では、大体2月下旬から3月上旬、米どころの北日本ではまだ雪の残っている4月から準備にかかり、5月中旬には終わっているとも聞きます。平均的に北の方が早く、暖かい南の方が遅いようです。

 なぜ、このようになっているのか、私は詳細分かっていませんが、たぶんに品種別を始め、成長に必要な日照時間、温度その他の地域による差などからだと思います。

 ここ長崎県大村市では、大体6月上旬から7月初旬におこなわれます。現在は、育苗箱で育てた稲を田植え機械で植えるのがそのほとんどです。

 私が子どもの頃は、まず、苗床を作った田んぼに種をまき、その苗が10数センチばかり生長したところで、田植えしやすいように、一束ごとくくっていました。

 あと、春から田起しをして、その後水を張り、さらに耕して柔らかくなった田んぼに、家族、親戚、近所総出で腰をかがめながら、田植えをこの時期していました。

 子どもの役目は大抵稲運びでした。もちろん、田植えもしましたが、なかなか、稲がまっすぐ一直線に植えられなかったり、株が大きすぎたりといつも注意されました。

 それでも、親戚、近所総出で作業をしている関係から(大村弁で)「いけどき」(休憩時間)の時は、けっこうなおやつや食事が出されていたので楽しみにしていました。子どもながら畦道(あぜみち)で、まわりの人と雑談しながら食べるおやつや食事は、忘れがたく楽しいものでした。

 田植えした後の田んぼの水調整(例えば、天気のいい日は井手=用水路から水を流し、雨の日は逆に流量を減らすなど)は、どの家も父親の役目だったと思います。このように水の調整しながら、日を増すごとに最初弱々しい黄緑の稲が、段々と力強い濃い緑に変わるのが、確認できました。

 現在は、トラクター、田植え機などで機械化されましたので、昔のように親戚や近所総出の田植えではなく、少人数でもやれるようになりました。しかし、それ以外のことは基本的に変わらず、一気に苗を植えたり、力強く根付くまで注意を怠らないのは今も昔も同じだと思います。

 あと、この時期は梅雨前線が活発な時期です。天候の関係から室内に洗濯物を干される機会が多いと思います。(今は乾燥機もあり便利になりましたが)室内の湿気から独特の洗濯臭も経験された方も多いと思います。当然、私もログハウスを建てるまでのアパート生活まではそうでした。

 しかし、ログハウスは梅雨時にその一番効力を発揮するのではと思うくらいです。まず、室内に洗濯物を干しても洗濯臭などは、ほとんどしません。つまり、丸太や平板の木材が湿気をぐんぐん吸い込み、臭いがしないのです。

 しかも、晴天と同じとまではいかないものの、在来工法の家と比較して乾燥も早く、朝干せばたいていの洗濯物は夕方前までに乾いています。当然、乾燥機も必要ありませんので私のような貧乏人には、これだけでも出費がなくて大助かりです。

 このようにログハウスは、湿気の時は水分を丸太が吸い込み、逆に乾燥時には湿気を吐き出すと言う調湿効果が抜群です。ですから、女性の肌に優しく、化粧のノリもいいそうです。(掲載:2005年6月14日)
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