ログハウスの12か月
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彼岸花の咲く頃
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私のログハウスまわりは、田んぼ、あぜ道、農道、市道です。このおかげで四季と言うより、その季節の始め、真ん中、終わりが目に見て分かります。9月の中旬初め頃からは、彼岸花(ひがんばな)が咲き始めます。(このページ掲載写真は、2004年9月24日夕方に撮影したものです) 彼岸花は、私の住んでいる長崎県(たぶん日本全国)どこでも、田んぼのあぜ道、農道横、川岸などに咲いています。高さは、約30センチくらいで、真っ赤な花です。そのため、正式には曼珠沙華(まんじゆしやげ)と呼ばれているようです。かなり天候が変わっても(例えば、冷夏があっても)必ず、この時季に忘れることなく花が咲きます。なぜ、こんな正確なのか、私には分からないですが。 ただ、私が見ている範囲内だけですが、色の付き具合が雨が多かったり、日照りがひどかったなどの違いにより、変化はあるようです。 やはり、適当な水分と夏らしい天候の後が、曼珠沙華=彼岸花らしい綺麗な花が咲くようです。 あと、この彼岸花は、花粉や種みたいにどこか飛んで行って増えると言うのではなく、球根から株別れしてふえているようです。そのため、群生しているのも、この花の特徴です。 ですから、この彼岸花がたくさん群生しているところは、田んぼ(あぜ道など)自体も古くからあるのだなあとも言えます。 実際、(トラクターが入って農耕できるように)新しく基盤整備された田んぼのあぜ道などには、この花は見られません。 また、私が子供の頃に農作業の手伝いなどしている時、この花に近づくと両親など「触るな!」などと怒られていました。この花(球根)には、毒があるようでした。 そのため、大昔から大飢饉などあった時、ありとあらゆる物を食べつくし、もうこれしか食べる物がないと言う時にだけ食べるものとも教えられました。このことから、この花は別名「死人(しびと)花」とも言われています。 何か、このようなことばかり書くと毒々しい感じに思えます。しかし、黄金色の稲穂の時季、実にこの花は似合っていると思えます。また、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もあり、この花とともに秋の到来を名実ともに実感させるものです。俳句などの季語で、この花は「秋」を代表しているのも、なるほどなあと思います。(掲載:2005年9月20日) |
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